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ブレイク時の考え方

どの通貨ペアでも、ブレイクする場面は大きなチャンスになります。
ブレイク時に順張りをし、トレンドが発生すれば根こそぎ取れます。逆張りをして反転すれば、天底でエントリーできるでしょう。しかし、やみくもにエントリーすると、ダマシに引っかかって損切りばかりになります。また、そうなりやすいです。なぜかというと、ブレイクするポイントでは、売買が急増してい値動きが読みにくく、上下に振り回されるからです。

どんなブレイクがあるのか、直近のチャートで見てみましょう。
まず、オージー円の上値ブレイクで、1時間足です。

レジスタンスラインが明確で、3回目でブレイクしています。81.30円という同じ価格帯で2度止められていますから、3回目はかなり意識されるでしょう。ブレイクは昨日のニューヨーク時間ですね。

きれいにブレイクしたように見えますが、それは1時間足だからです。
リアルタイムでトレードしていると、どんなチャートを見ることになるでしょうか。5分足で見てみましょう。

ブレイクした直後に一度ふるい落としがあり、ダマシがあります。
そのあとはすんなりと上昇していますね。このふるい落としで惑わされないことが大切です。ブレイクは一筋縄ではいきません。リアルタイムでは、どんなダマシがあるのか、どんなブレイクになるかは未知数です。そのため、損切りがより重要になってきます。

次に、ドル円を見てみます。
1時間足です。

Aでは、111.30円がヘッド&ショルダーズとダブルボトムのネックラインになっています。2重のネックラインですから、このときは、Aが強く意識されたであろうことは、イメージできます。では、Aで上抜けしたとき、どんなブレイクだったのでしょうか。1分足で見てみます。

1度目は反落していますが、2度目できれいにブレイクしています。ダマシもなく、S波動を描いていますから、分かりやすい押し目とブレイクになりました。

最初のオージー円とは、違うブレイクです。
ただ、これも結果論です。リアルタイムでは、こうなると予想するのは至難の業ですね。どうするかというと、ロングするにせよ、ショートにせよ、逆行したら損切りすることです。そして、思っていた方向に進んだら、損切り幅以上の利幅を抜くことです。つまり、大切なことは損益率を上げることです。

ブレイク付近では、何度か損切りしながらも、最終的に利幅を伴った勝ちトレードをすることになります。トレードはこの繰り返しだと考えています(逆に、こうしないと資産は増えない)。ブレイクのたびに勝てるトレーダーなどいませんから、いかに損益率をよくするか、が大事なのでしょう。あとは、なるべく負けを減らすことでしょうか。そのために、最大限のチャート分析をして状況を把握しておくことです。また、ポジポジ病になっていると、損切りが増えるのは必須ですから、ポジションを持ちたい欲を抑えなければなりません。

このような、本当に少しだけ期待値の高い行動を重ねることで、なんとか利益が残るのがFXではないかと思います。