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ユーロドル|ダマシの例

昨日の月末ロンドンフィックスは、あまり動かなかったですね。なにか材料がでるまで、10月スタートはどの通貨ペアも動意は薄いかもしれません。ブレイグジットがどこかで取りざたされるのでしょうが・・機関は新しい四半期なので、値動きの変化はあるかもしれません。

さて、分かりやすいトレンドが出ている通貨ペアは、ユーロドルです。9/24にトレンドについて書いていましたが、その後どうなったか見てみます。今現在(10/1 10時半)の4時間平均足は、次のチャートです。

この1週間で、Aの部分が形成されました。高値からの下げ幅は、140pipsです。結果的に下げていますが、Bの箇所が難しいポイントだと思います。理由は、1.1000のネックラインを一度上抜けてから、再度ネックラインを下抜けて下降トレンド回帰しているからです

これは、ダマシでよくあるパターンです。
Bの箇所を、30分足で詳しく見てみます。

Bは、4時間平均足のBと同じポイントです。
1.1000のネックラインを一度上抜けて、高値をつけてから下降トレンド回帰しました。

ローソク足だけ見ると、ごく普通の値動きですが、ネックラインを一度上抜ける、つまりレジスタンスラインを一回上抜けることになりますね。その後、Cではサポートラインを下抜けることになります。これは、ダマシでよくあるパターンで、今回は30分足で見ていますが、1分足とか日足とか、どの時間軸でもあるパターンです。1分足なら、数分~数十分のローソク足で形成されます。

Bにきたとき、「ネックラインを上抜けてきたから下降トレンド終わりかな。」と考えるでしょう。しかし、その後の動きが重要です。ネックラインを上抜けた、下抜けた、というだけではあまり意味がありません。重要なのは、その後の動きです。ネックラインを「上抜け後の動き」、ネックラインを「下抜けた後の動き」が重要、ということです。

「動き出した事実を確認してからエントリーしましょう」と普段からお伝えしますが、時期尚早のエントリーを防ぐためでもあります。

あと、今回はカウンターチャネルラインが引けるのもポイントでしょう。Bでしっかり止まり、反落していることがテクニカル的に大きな意味があると思います。もし、Bを上抜けていたら、下降トレンド回帰は無かったかもしれません。今回は、Bで止められ、カウンターチャネルラインも引けて、Cで1.1000のネックラインを下抜け、カウンターチャネルラインを下抜け、という根拠がそろっていますね。

「ネックラインを一度入り込んで、すぐにまた抜けてくる。その場合、もともとのトレンドに回帰しやすい」というダマシのパターンを覚えておくと、トレードの引き出しになると思います。