今週は今のところ大きく動いていません。今の主要通貨は、アメリカの利上げとギリシャ問題と要人発言のこの3つが相場を動かす主な材料となっています。指標待ち相場ともなっていますが、なぜ指標で動くのかという事ですね。
アメリカの経済指標結果が予想よりも良いと、利上げが早まる期待感が強まってドルが買われます。結果が予想より悪いと利上げが遅くなると思われるので、ドルが売れます。単純にこれだけではありませんが、今のドルはこの材料が強いです。しかし、利上げ時期の「思惑」という事になりますので、一方向へは進まずに上下に乱高下するという流れになります。
指標後に動くのは、このような理由がある事は覚えておきたいところです。結果だけによって相場が動いているのではなく、結果によってマーケットがその先をどう判断するのか、一歩先まで読む必要があります。指標結果がいいから買われた、ではなく指標結果がいいから利上げ時期が早まる期待感の思惑から買われた、というところまで考えて下さい。
ファンダメンタルズも考えてあげると、第一波でフルロットのトレードをやる事は危険だと思うかもしれませんし、大きく値幅を出す可能性がある事も注意できます。指標で動いたからエントリーするのではなく、結果によりマーケットがどう反応するのか、自分はどこで利益を上げる事ができるのか、どっしりと構えてトレードしたいです。
ユーロのギリシャ問題では、会談をやった内容とかにより、この先ユーロを離脱する可能性がどうこうとか、これも「思惑」です。思惑が強い相場に要人発言も加わっているので、本当に乱高下しています。そしてショートカバーとストップロスやテクニカルも合わさっていますので、目先の1回の勝ちではなくトレンド全体で考えていきたいですね。
さて、
上昇トレンドは、ローソク足の安値を見る、
下落トレンドは、ローソク足の高値を見る事が重要だという事はお伝えしました。
先週金曜日のEUR/USDでもトレンドが発生しましたので、チャートを見てみます。1分足を見て下さい。23:30から約45分間です。
この押し目は注目したところです。よくあるトレンドですので、相場の仕組みとして覚えて下さい。毎回絶対に異なるのは、その経緯です。節目をチェックしてみます。15分足をご覧下さい。
白の四角いポイントが1分足の時間帯です。このように見ると、節目を4つブレイクしています。まず初動で一つ目の節目を突破し、トレンドがスタートです。その後は3つを突破してトレンドが終了となりました。チャネルラインや初動の値幅、節目とか押し目を考慮すると、どれをとってもテクニカルが利いていますので、絶対に勝っておきたいトレンドですね。
よく分からない要人発言で勝つのではなく、このようなテクニカルで確率の高い時にしっかり勝っておきたいです。このようなトレードを繰り返す事が勝ち続ける秘訣となります。