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FXで言語化することの重要性

FXは、とにかく収益が安定しません。
10年前は、累計でこんなに勝てると思いませんでした。逆に、今はこんなにリスクが取れなくなるとは考えもしませんでした。収入が安定しないのです。私は脱サラしているので、どうしても会社員の安定した給料と比較してしまいます。

たしかに、不確実性の高いマーケットで安定など無理なのでしょう。
しかし、そういう世界だからこそ、安定化させるために何か対策しなければなりません。そのためにできることは、自分のやり方を少しでも形にすることだと思います。言い換えると、「言語化しておくこと」です。ルールやトレード根拠、自分が認識できた仕組みや値動きの習性など、全て文字にするということです。

スーパートレーダーのように、「相場によって手法は変わるので、言語化できないし決まったルールなどない」と考えるかもしれません。これはセンスのあるトレーダーだからできるのです。不確実性の高い為替市場において、このような相場観で何億、何十億と稼ぐトレーダーは極めて少ないでしょう。

私も含め、一般人ができるはずないのです。
もしできるなら、すでにそうなっているはずです(現時点の自分の姿を見ればわかりますね)。相場観で勝負するのではなく、しっかりと言語化しておくことが大切です。文字におこしておくと、目に見える形になります。

そして、形があると次のことが可能になります。

①復習
②検証
③修正
④予測

まず、形(言語化したルール)があると、それに則ってトレードしますから、①復習ができます。どんな箇所でトレードしたかな、という振り返りから始まります。まずはちょっと思い出すだけでも良いでしょう。それも、形があるからできます。そのとき、どんな気持ちでチャートを見ていたのか、戦略はどうだったのかなど考えるようになり、トレードが正しかったどうか深く考えるようになります。それが②検証です。

検証すると、データで残したり、考えをトレードノートに記録するようになります。そのときの反省点や良かった点が明確になります。そうすると、次にどうすればいいのか考えるようになります。同じような相場がきたら、今度は絶対負けないぞ、という気持ちになるでしょう。そのためには、こうすれば良い、という③修正につながります。

そして、修正したことを実戦で試し、①復習して②検証する。それをやっていると、今度はこういう場面では上がるのではないか、という④予測ができるようになります。これがエントリーポイントです。①~③を実践していると④の予測は相場ごとにかわります。つまり、相場の変化に対応できるということです。どんな相場が訪れようと、値動きに対応できれば、継続して利益が出せるようになるでしょう。

もちろん安定するわけではありませんが、言語化することで、生き残るための行動を日々実践できるようになり、結果として勝てる確率は上がるでしょう。

ビジネスの世界と同じではないでしょうか。
市場で利益を上げるために、事業計画を立てて改善していく。事業計画は、データが必要ですし、まさか会議で資料なしに口頭だけで上層部を納得させ、予算を決めるわけにはいかないでしょう。どんな経営計画も、データが必要になるわけです。データという視覚的な形があると、①~④まで可能になります。

もちろん、FXですから損益の変動は計り知れないほどあります。
私でさえ、数千万の変動があります。ある年は2000万円だとしたら、別の年は100万円とか。数万円といった日々の小さな損益の違いが、1週間や1か月経過すると大きな差になり、1年間にすると数千万という差異になります。トレードは不確実性要素が強く、極めて損益変動が大きくなります。

それでも、大きなマイナスを出さずに、コツコツと継続すると累計の利益は大きなものとなります。

ここで重要なのは、継続することです。
勘違いしてはならないのは、100万円といった利益を毎月安定して出すとかではなく、プラスをキープすることです。+10万円の月もあれば、+150万円の月もある。利益を予測することはできませんし変動はありますが、プラスであることです。マイナスを出さずにプラスを継続することで、累計利益が億を超えてくるのです。

不確実性の高い市場で、利益を継続させるために大切なことは、相場観をいかに言語化しておくかではないかと思います。そうすると、おのずと①~④のような勝てる行動をする、ということです。