取り組み方 PR

トレードがうまくいかない時にすること

トレードで長い期間勝てないとき、「どうして上手くいかないんだろうか」と考えると思います。原因を突き止めることができれば、一番良いでしょう。しかし、原因がわかれば勝てているわけで、突き止めるのはなかなか難しいです。

そんな時は、どんな相場でトレードしていたのか、状況を確認するだけでも気づきがあるでしょう。

そもそも、レンジなのにトレンドフォローしていても利が伸びるはずありません。また、ボラティリティがなく膠着しているのに、スキャルピングでサクサク勝てるはずがありません。つまり、大局を理解することなのでしょう。どんな相場でトレードして勝てなかったのか、これを認識します。

3つの通貨ペアを、直近1か月の1時間足で比較してみます。
まずユーロ円です。Aで8/10に年初来高値を更新し、これはかなりのトレンドになり、上値を伸ばすのではないかと思っていました。しかし、実際はもみ合い。売っても買っても勝てない相場です。手を出さなかっただけ良かったです。

次に、ドル円の1時間足です。
Aで8/14に年初来高値。これも強いトレンドになり、150円をこえると思っていました。実際は、9月に入ってから148円さえ上抜けできず、高値圏でもみ合い。安値は切り上げているものの、高値を超えないのでトレンドフォローで大きな利益は望めません。

チャート分析でやっかいなのは、こういうドル円の形です。
後付けでチャート分析すると、上昇トレンドだからトレンドフォローのロングをして、ちょくちょく回転すれば勝てると思ってしまうチャートです。しかし、実際は(個人的には)難しいです。ボラティリティもなく、高値更新せずに動きがゆっくりです。トレンドフォローしても利が乗らず、我慢できずに変なトレードをしかねません。

最後に、ポンドニュージーです。

上昇トレンドから天井をつけ、ダブルトップでネックラインができAから下落です。典型的なチャートパターンです。しかし、これも後付けであり、ダブルトップができるなど、リアルタイムでわかるはずありません。

大切なことは、どこでどんな判断をし、トレードしていたのかを後付けでもいいので確認し、検証することです。トレンドやボラティリティがないのは仕方ないです。「この値動きでは勝てない」、「こうすればよかった」という気付きがあれば、問題ないでしょう。必ず自分のトレードには癖というのがあり、同じようなトレードをしがちです。それを意識すべきです。

また、何かと理由をつけてポジションを取り、どんな場面でも勝とうとしない姿勢も必要です。毎日トレードするなら、相場の変化に敏感になり、かつ忍耐力が求められますね。