為替市場で取引量が増える時間帯は、値動きが変わりトレードに大きな影響を与えます。その中でも「ロンドン時間」は、特に注目される時間帯です。ロンドン市場は世界最大のマーケットであり、アジアとニューヨーク時間を「つなぐ」役割を持っています。とても重要な時間帯であり、ボラティリティが高まることが多いです。
値動きが活発になると、次のような展開が想定できます。
①アジア時間と逆に動く
②アジア時間の流れを強める
どちらになるのかは、わかりません。
言い換えると、
①短期トレンドが発生
②急反転する
①は、ブレイクしてトレンドが発生します。そうすると「値幅」が出ます。アジア時間よりも値幅を出すことが多く、トレンドフォローで利益が狙えます。下記、ユーロ円の15分足で確認できます。矢印は15時でロンドン時間スタートです。ここからトレンドが発生していますね。
一方、②は、その日の高値や安値、つまり「天底」になりやすく、ブレイクを狙ってエントリーすると天底をつかんで含み損が拡大します。早い損切りが求められます。下記、ポンド円15分足で、丸印が15時です。急反転し天底になっています。
短時間で大きな利益を狙える半面、逆に動けば含み損も広がりやすく、リスクとリターンは同じだけあります。
この時間帯で最も避けたいのは、損切りをしないままポジションを放置してしまうことです。動きが大きいがゆえに、わずかな逆行でも含み損が膨らみやすく、損切りをためらってしまう可能性があります。
逆に、しっかりと損切りを設定し、トレンドが発生したときに利を伸ばせば、「損小利大」のトレードを実現しやすいです。その環境がロンドン時間にある、ということです。また、トレンドは1日で終わるものではなく、中長期トレンドが発生していれば、連日トレンドフォローができることになります。実際に勝てるかは別として、簡単な戦略にできるので精神的に疲れないです。疲弊しないトレードが長続きします。
このように、ロンドン時間は次のような特徴があります。
①ボラティリティが高まる
②損小利大にしやすい
③効率よく利益を出せる
日常生活では忙しい時間帯ではありますが、トレーダーとしては魅力的な時間帯なので、この時間はトレードしていきたいと思います。