為替市場は24時間オープンしていて、毎日いろいろな通貨ペアで、短期トレンドが発生します。短期売買で利益を上げるには、短期トレンド方向に乗るか、反転を狙うかの2つです。また、天底圏ではチャートパターンがでますが、決まった形が無く、柔軟に対応する必要があります。私が注意しているのは、もみ合いに入ったときのV波動(=V字回復)です。
ユーロ円の1時間足を見てください。
V字回復は、短期間で長い陽線(もしくは陰線)になるので、形成中は判断が難しく、後から分かります。ただし、上昇トレンド発生中にV波動はたくさん出ますから(それが押し目になるので)、押し目買いのチャンスです。もみ合い中のV波動とは、昨日のようにローソク足と移動平均線が絡み合ってパーフェクトオーダーではないときです。上記チャートで確認してください。V波動が出た昨日は、ローソク足と移動平均線は収束しています。
1日の中で、高値と安値は必ずできます。
高値圏や安値圏では、いろいろな形ができます。
昨日のV波動を5分足で見てみましょう。
結果的にV波動になりましたが、5分足ではダブルボトムをつけています。どうトレードするかは別として、このようなチャートパターンはしっかり認識すべきです。1時間足でV波動が出たとしても、下位足(今回は5分足)ではダブルボトムというヒントがあります。上位足で分からない細かい動きを、下位足で認識する重要さが分かりますね。ただ、数分で認識できません。ダブルボトム形成まで2時間かかっていますから、チャートパターンが出るまで時間が必要です。
同じ時間帯のドル円5分足を見てみましょう。
時間は少しずれていますが、ダブルボトムです。形成まで2時間かかっていますね。その日の天底圏では、いろいろな形ができます。ダブルボトムができたら、とりあえず「反発するのかな?」という想定ができますから、そのあとの準備ができます。
では、同じ時間帯のポンド円を見てみましょう。
5分足です。
ダブルボトムともトリプルボトムともいえず、ラインボトムでしょうか。12時間かかってネックラインはしっかり認識できますから、Aでネックラインを上抜けました。しかし、先ほどの仲値で再度下抜けです。ユーロ円やドル円と違い、形成まで12時間もかかりました。
毎日、高値と安値はできますから、天底圏でどのような形がでるのか、ぜひ意識してみてください。いろいろな形があり、毎日チェックすることで、「知っているパターンが増えていく」ようになります。そうすると、トレードの幅が広がると思います。
なお、水平ラインではなく斜めのラインも引くと、違う視野から考えれます。ポンド円5分足を斜めに引くと、今朝6時の安値が際立ちますから(Aの箇所)、この後ロンドン時間でここを下抜けるのか、ポイントを絞って分析することができます。