チャート分析 PR

様子見の判断根拠

一昨日は、ポンド円が上昇トレンドであることに触れました。
下記は15分足ですが、一昨日のAで、ロングするか迷ったポイントです。Aはロンドン時間で、パーフェクトオーダー、75EMAにも乗っていて、上位足は年初来高値を更新したばかりですから上昇トレンドです。トレンドフォローするポイントになります。

結果的には、ロングしなかったのですが、その理由を考えてみます。
まず、トレンドラインを3本引きます。

15分足でトレンドが発生したら、必ず3つの移動平均線に沿って3本のラインを引きます。(トレンドが発生した)同じ起点から、角度の違う3本のラインが引けなければ、トレンドではありません。その上で、Aは2のラインで反発するかどうかのポイントです。

75EMAでも反発していますから、「上がるならココから」というポイントです。逆に、ここで上がらないと、200EMAまで到達する可能性がありますので迷うところです。

5分足で見ると、下記です。
カウンターチャネルラインを上抜けていますし、Aでロングしたくなります。

迷ったときは、いろいろなラインを引いて判断することです。決して相場観で決めてはいけません。上記でみたように、安値側は押し目になりますから、ロング目線です。では、高値側はどうでしょうか。アウトラインを引いてみます。

Bでピッタリ止められています。
アウトラインがあると、もし15分足のAでこれから上がるには、ものすごい値幅が必要になると分かります。高値を切り上げる角度が上がるからです。今のアウトラインを突破するためです。環境的には、Aに似た感覚です。

では、値幅はどれ位かというと、第一波の300pipsでしょう。

もし一昨日のロンドンから上昇トレンド回帰するなら、同じくらいの300pipsが必要になりますから、そんなに出るのか自信が持てなかったです。そして、最も大切なことは、もし上昇トレンド回帰して本当に300pipsほど上昇するなら、「すぐにロングしなくてもいい」という点です。もう少し上昇したときにロングしても間に合います。

上がるかもしれないポイントでロングするのではなく、実際に上がってからロングする。ということです。エントリーは事実確認してから、です。天底はくれてやれ、という気持ちがないと、難しいです。

このように、現在地である「パーフェクトオーダー」「75EMAで反発」「上昇トレンド」という今を認識をすることや、安値側と高値側の切り上げ方、そして値幅など「プロセス」を考慮し、判断することでしょうか。エントリーするか迷っている「今」のチャートだけ見ていても判断できません。高値と安値をしっかりみて、ラインを引くことで「プロセス」が浮き彫りになります。

ただし、これは結果論です。
たまたまスルーした後に下落し、エントリーしなくてよかった、となっているだけかもしれません。上がっていれば、ロングしていればよかった、となっているでしょう。ピンポイントだけでなく、全体の流れを見て根拠を持つことが大切です。特に、ここ数ヶ月はファンダメンタルの影響で相場の揺さぶりが大きいです。今日もFOMCがありますから、ファンダメンタルで動いた後のチャートで判断するようにしたいです。高値側、安値側をよく観察します。