UBSがクレディスイスの買収を発表したにもかかわらず、リスクオンにはなっていません。こういう時に下落幅が大きくなるのがクロス円です。欧州通貨が売られても下がりますし、ドル売りでも下がります。たとえば、ユーロドルもドル円も下がると、クロス円は倍下がります。
ユーロ円の日足を見てくください。
Aは、ちょうど1年前の3月20日です。そこから上昇トレンドが始まり、一度も安値を切り下げることがありませんでした。ロンドン前半で急落し、Bまできました。簡単には下抜けないでしょうが、ここを抜けると上昇トレンドが否定されます。
5分足で見てみましょう。
前回の記事で書いたように、下げたら値幅を取って利幅を取るように心がけています。もちろんその一部分しか取れませんが。もみ幅ができたら値幅を取る。シンプルなトレードです。ただ、Aのようなときに、下げを予想してショートするのは危険です。
Aからは、爆上げかもしれませんし、戻りなのかわかりません。ショートするなら、チャートパターンができてからです。たとえば、今日の14時であるBの前後みたいに下げ始めてチャート推移があり、ネックラインにぶつかるとかでしょう。上がる時は一気に上がりますから、よく観察したいと思います。日足で下ヒゲになっていますから、反転もありえます。
金融市場では、リスクを取らなければ成長できません。それは、個人投資家も巨大な金融機関も同じなのでしょう。我々個人トレーダーは、リスクがあれば、運用しているポジションをすぐニュートラルにできます。しかし、巨大機関投資家は、顧客から預かった資産をどうにかして運用し続けなければならないはずです。そうすると、市場が安定すればするほどリスクを取るはずです。定期的に金融不安があると、リスクが顕在化してどこかが破綻するだけであり、その機関が巨大か小さいかの違いにすぎないでしょう。小さい投資家の末端は、我々トレーダーであることも忘れてはいけません。
いつも危ないトレードをしていると、それがいつか顕在化して大損しますから、注意したいと思います。