CPI、小売、PPIと3つの米経済指標が終わりました。
荒れるほど大きな値幅は無いものの、程よく動いているといった感じでしょうか。利幅を取ろうとするとレンジになり、スキャルピングができるほどボラティリティがあるわけでもありません(やり方によります)。こういう時は、大きく狙わず数十pipsの短期デイトレードがいいような気がします。
ユーロドルを見てみます。
昨日と一昨日の経済指標時の相場を比べてみましょう。下記は15分足で、プライスは同じレベルでした。
水曜日(2/15)は下落しかけましたが、指標後は落ちませんでした。指標前からすでに下落していたからでしょうか。次が、その1分足です。
指標でY波動が出てから下落してもいい形です。
特に、丸印をつけたポイントは下落する場面です(もし落ちるなら、という前提ですが)。しかし、下げなかったのはすでに落ちていたからでしょうか。
一方、木曜日(2/16)の1分足を見てください。
指標で下げ、戻り売りが続きました。
水曜日のAの場面と同じ環境がBです。Bは、下向きの移動平均線でローソク足が移動平均線より下にきてから下げています。数十分で、10pipsをこえる利幅は取れるでしょう。Aは下げないのに、Bで下げたのは、15分足の環境の違いでしょうか。Aで一段下げ、Bは高値を切り下げ始めたのでAよりも下げやすくなります。ただ、安値更新したら、急落するような相場でもありません。安値更新したらすぐに戻りをつけ、トレンドが終わります。
①安値更新してから発生するトレンドではなく、
②安値更新まで発生するトレンド、
ということです。
この違いは大きいので、短期トレンドでトレードするとき、どちらの可能性が高いかを考えるようにしたいです。見極めは、下記のように長期EMAの角度に合わせてチャネルラインを引いてみるのが簡単です。
昨日のニューヨークでは、安値を更新したからといって、相場の流れは緩やかなので急落はありません。もしトレンドが続くなら、必ず200EMAの角度が急になってきますから、それに合わせてラインをかえていけば相場のスピード感の目安になります。ただ、ローソク足の方が先に進むので、いつ急落するかはわかりません。
ドル円もCPIの後、2日間じりじりあげています。同じように、移動平均線に合わせて引いてみてください。