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ドル円の目途を月足でみる

ドル円は、先週金曜日に250pipsの調整下げがありましたが、昨日からもみ合いです。連続して下げないので、トレンドは明確に「上」なのでしょう。1998年の高値147円後半(?)が意識されます。月足チャートを見てみましょう。

147円までもう少しなので、ここに到達しないとマーケットは満足しないでしょう。誰が、という事になりますが、相場を牽引しているヘッジファンドです。しかし、1998年はヘッジファンドが幅をきかせている時代で、今現在とは状況が異なると考えています。ヘッジファンドの大量のポジションが損切りになると、1998年のように3日で2000pips暴落とかあるのでしょうが、今回は円売りの投機ポジションが警戒するほど溜まっていないようです。

ドル円のレートは半年前から上がっているのに、円売りポジションは減っています。詳しい解釈は分かりませんが、このあと大暴落が起きるほどのポジション量がないのは確かでしょう。

そもそも、今回の円安は日米の金利差によるものが大きいです。ですから、介入の話もちらほら出ていますが、あまり効果はないものと思います。先週金曜日のように、調整だけで250pipsは下げますから、大きな調整で500pipsとか1000pipsくらいはあるのでしょうが、そのあとの反発は凄まじいものがあると思います。

もみ合いながらも、じりじりと方向性を出し、何かをきっかけにその方向に短期トレンドが発生する。こういう局面でポジションは取りたいと思っています。常にホールドしておくのは、損益の変動が激しすぎてどうも苦手です。

ドル円が上がれば、ドルストレートどうしの掛け算でクロス円も上昇します。
ユーロ円の月足を見てください。

ドル円と比べると、現値は過去の変動幅の一部にすぎません。明確な上昇トレンドというわけでもないですね。プライスが意識されるとしたら、A付近の高値150円あたりでしょうか。150円というプライスはドル円と同じです。今月は今のところ、月足で陽線になりそうです。下記のネックラインが陽線の分岐点です。何もなければこのまま陽線になるのでしょう。

ドル円の方が、月足陽線の分岐点はテクニカル的に意識されそうです。

月初から139.00円をブレイクしていますから、調整があったとしても139.00円が強いサポートになるはずです。ここを下抜けると、7月下旬にあった大きな下げになるかもしれません。

7月は700pipsほど下げましたが、ここを下抜けると、値幅は同じくらいかもっと出るボラティリティの高い相場を想定しています。下げた時は、月足の陽線分岐点を見るといいかもしれません。