チャート分析 PR

イベント後のチャートパターン

イベントがあったときは、流れが出るかどうか、に注意しています。
昨日は、日銀の政策金利発表がありました。スキャルピングなどの短期売買派だと、イベント時の乱高下がチャンスになります。一方、デイトレードやスイングトレードだと、イベントの最中は、どちらに動くか分かりませんから、そのあとの流れに注目するでしょう。トレード手法は人それぞれですが、イベント後の流れは、どんな手法でもチャンスです。

昨日の日銀からのチャートを見てみましょう。
相場が動くと、必ずチャートパターンができます。チャートパターンができたら、ラインを引いてどこがエントリーポイントになるかを探ります。いろいろな通貨ペアが動きますから、比較し、「損益率がいい」通貨ペアをトレードします。重要なのは、勝つか負けるかではなく、損益率です。

ドル円、クロス円を比較してみます。
まず、オージー円5分足です。

12時前から上昇し、その後はダブルトップをつけて下げていきました。他のクロス円とドル円も、同じ値動きです。全てダブルトップが出ました。以下、5分足をのせます。

どの通貨ペアも、5分足だとダブルトップがでています。
チャートパターンが出ています。トレードするとしたら、問題は「どの通貨ペア」に入るかです。ロンドン時間に入ってからどの通貨ペアも、ネックラインを下抜けて下落しはじめました。こんなときは、上位足のチェックです。1時間足で比較すると、オージー円がパーフェクトオーダーでした。

他の通貨ペアは、パーフェクトオーダーではなくもみ合いの状況だったので、オージー円が一番落ちやすい環境です。もちろん、日足などのさらに上の時間軸だと異なりますから、5分足と1時間足だけで、下がる確率が高くなるわけではありません。重要なことは「損益率」と書きましたが、上位足と下位足(今回はオージー円の5分足と1時間足)が同じ方向だと、損益率がいいトレードが可能です。損益率も利益確定も、決めやすい状況になるということです。

しかし、一番下げた通貨ペアは、オージー円ではなく、ポンド円とユーロ円でした。全てがイメージとおりにならないのが相場ですが、トレードは、イメージしやすい通貨ペアでやるのがベストです。5分足だけ、1時間足だけなど一つの時間軸に固執するのではなく、いろいろな時間軸と通貨ペアを比較することが大切です。また、昨日書いたように、自分でラインを引いたり、チャートに「描画」していると、何かしら発見できます。