チャート分析 PR

ネックライン1本から

日々の値動きには、テクニカル的に何かしらの意味があります。上げるべくして上げている、下げるべくして下げている、という考え方です。それに対し、全ての根拠を見出すのは無理でしょう。値動きのほんの一部だけ根拠を見つけることができ、さらにその一部分でトレードをするイメージです。

100の値動きのうち、10だけイメージ通りになり、その1つだけエントリーまでたどり着ける感じでしょうか。自信が持てるポイントというのは、100のうち1つ位なのでしょう。残りの99の箇所では、他の投資家がトレードし、儲けたり損したりしています。そうすると、100の場面のうち、ほとんどに売買注文が入り、流動性が確保された市場になります。

そして、着目しているのは、次の2つです。

①上がるならココから
②下がるならココから

これを見つけようとするだけでも、チャート分析の目的ができるので、効率よくできます。そして、これはネックラインを引くことが可能になります。サポートにもレジスタンスにもなり、売りと買いの両方とも意識されるライン、それがネックラインです。

現在の豪ドル/米ドルを見てください。
1時間足です。

昨日から見ていたネックラインで、0.7130に引いています。
0.7130はストップロスも入っていたので、かなり意識されていたのではないでしょうか。チャート左側はY波動の真ん中を突っ切っていて、右側はダブルトップのネックラインと、同じ価格帯です。サポートにもレジスタンスにもなり、今後はネックラインが「止まるライン」になるか、「トレンド開始のライン」になるか注目です。ネックラインの役目は2つで、

①トレンドを止める
②トレンドを発生させる

です。
スタートかゴールか、というイメージですね。

このように、ネックラインが引けるかどうか、を毎日考えるようにしています。ネックラインがない、それはサポートやレジスタンスが認識できない状況です。そのままトレードすると、エントリーしてもイグジットが適当になったり、エントリーしてもすぐ決済してしまうなど、自信がもてない内容になります。

まず、1本のネックラインがあるかどうか、注意してみてください。今からロンドン時間がスタートしますが、短期トレンドが出れば、次のネックラインまで進みます。もしくは、上記のように、今あるネックラインで止まるかもしれません。どちらにしても、サポートやレジスタンスを事前認識しておくことが大切です。まず1本です。