下落相場がしばらく続くと、「そろそろ上げるのではないか」と思うのが普通です。しかし、トレードに限っては、「そろそろ」は勘になりますから、本当にロングしてはいけません。思うだけにしておくべきです。トレードではテクニカルで判断します。
直近のユーロ円を見てください。
日足です。
ダブルトップを作りましたが、10月半ばから500pips以上も一方向に下げています。ABとネックラインですから、Cでサポートになり、反発しそうに見える方もいるでしょう。もちろん、Cでこのあと急反発するかもしれませんし、どうなるかわかりません。トレードで大切なことは、相場を予想するのではなく、ポジションを持って利食いすることです。単に、「反発か下抜けか」を予想することではないです。
私は、Cのような反発狙いは、あまりやりません。
理由は、難しいからです。
※スキャルピングの反発狙いはやります。デイトレードのように、長くホールドするトレードはしないということです。
上記のCを、30分足で細かく見てみます。
日足と同じネックラインですが、何度も反応しています。
ネックラインが機能していることは間違いないでしょう。しかし、いざロングポジションを持つとなると、ピッタリ底でエントリーすることは、ほぼ不可能ではないでしょうか。ABCでは、いったん下抜けていますから、もしロングしてれば、含み損になるでしょう。逆張りで含み損になると、つらいですね。
逆に、ABCでは、いったんネックラインを下抜けたあと、再び内側に入り込んでいます。上昇幅も出ていますね。つまり、下ヘッドになっている場合は、再度上抜けしたときにエントリーするのが期待値が高そうだと分かります。底を狙って、上げる前にロングするのは至難の業です。ですから、私はリバウンド狙いはやりません。底で入れると、確かに嬉しくなります。そして、またやりたくなるのが人間です。癖になりますから、注意が必要です。
「ネックラインをブレイクしたあと、戻って再度入り込んでくる。」
これを逆張りではなく、順張りで使うようにしています。同じテクニカルの見方でも、順張りか逆張りかで、大きな違いがでてきます。往々にして、ネックラインでは、ピッタリ反発や反落するのではなく、何度も上下にブレイクし、ようやく方向性を出してきます。これを理解しておきましょう。