チャート分析 PR

トレンドに勢いがなくなる時

直近の高値や安値をブレイクしトレンドが発生すると、、そのまま値が走ります。たとえば、下降トレンドの場合は、安値をブレイクすると、その安値を上抜けることはありません。

下記、直近のユーロドル1時間足を見てください。

ネックラインが2本あります。
前回の安値(ネックライン)をブレイクすると、下降トレンドが発生しています。プライスはそのネックラインに戻ってきていますが、上抜けることがありません。しっかりとネックラインで反落し、さらに安値を更新していますね。これが通常のトレンドと言えるでしょう。

ちなみに、移動平均線を見ると1本目のネックラインは25EMA(短期)にのっていますし、2本目のネックラインは75EMA(中期)にのっています。トレンドが発生すると移動平均線が戻りになりますから、グランビルの法則の通りです。戻りをつけながらN波動を描いていく、下記の流れです。

では、トレンドの勢いがなくなると、どうなるでしょうか?
同じチャートで、次のようになります。

直近の安値を更新するものの、勢いが続かずに、ローソク足がクルリと切り返して反発しています。これが、ダマシですね。安値更新するのにすぐにネックラインより内側に入り込んできます。しかも、今回は戻りが大きいですね。もし、下降トレンドの目線でショートポジションを持つと、かなりの確率で損切りになります。安値を更新しますから、さらに下げていくと思いますよね。しかし、数時間後には急反発しています。

トレンドフォローをするときは、このような切り返し(ダマシ)に注意してください。

勢いがあるかどうか。です。
勢いがあれば、安値を更新してそのままN波動を描きます。
勢いがなければ、安値をちょこっとだけ更新し、大きく戻します(ネックラインの内側に入り込んでくる)。

トレンドは、突然終わることはありません。
下降トレンドなら、いきなり上昇トレンドになることはありません。安値を更新しても、勢いが続かず大きく戻す。そのうちに安値を更新しなくなり、もみ合いになり、しだいに上昇トレンドに移行していくものです。

あと、移動平均線を見るとわかりやすいです。
上記だと、25EMAが200EMAを上に突き抜けると、下降トレンドは終了と考えていいでしょう。ローソク足の勢いと移動平均線を合わせてみると、より判断しやすくなります。