チャート分析 PR

オシレーターで状況を考える

昨日は、20時のBOEでポンドが急落しました。
現在のポンド円は、3年来の高値更新が目前です。

下記週足を見ると、Aが強烈なレジスタンスになっていることが分かります。昨日のBOEで爆上げし、ブレイクする可能性もありました。テクニカル的にもポンドはしばらく注目したいチャートです。

この環境をふまえ、昨日の5分足を見てみましょう。
週足から5分足なので、視点は急激に狭くなります。このように、チャート分析は森を見たら木を一本ずつチェックしていきます。

おとといから、高値圏でもみ合っていることが分かります。BOEで急落しました。それまではレンジ幅を作り、上下動していますね。5分足だけでは、BOEでどうなるかなど、わかりません。そこで、オシレーター系のインジケーターでは、どのような変化があったのか、4時間足で「RCI」をチェックしてみます。

4時間足では、BOEより前にRCIが買われ過ぎ圏から下がってきています。5分足で見たように、価格はレンジ幅で変化していませんが、オシレーター系では下がってきています。これまで上昇してきたローソク足がレンジになると、当然RCIは下がります。なので、BOEで下落する予測にはなりませんが、「セルザファクト」を思い出します。指標を前にして、それまで上がってきた買いが終わるイメージでしょうか。

RCIだけで、指標後の急落を予測することはできません。何が大事かというと、ローソク足やインジケーターから「自分で状況を考えること」です。指標を前にして5分足でもみ合い、週足は高値圏、オシレーター系は垂れ下がり、これを総合的にどう判断するかです。

場面により、相場環境は必ず異なります。ですから、いろいろな情報から考え抜くことが、裁量トレードでは大事です。こうすれば必ず勝てるという手法が存在しない世界ですから、考える力をつけたいものです。それが、テクニカル分析のスキルをいえます。