チャート分析 PR

立て直す時は小→大の時間軸

昨日のポンドドルは、上値ブレイクしかけましたが、急落となりました。高値圏で反転する際は、チャートパターンが形成されます。どんな形だったのか、5分足で見てみます。

小さなダブル型がいくつか形成されました。チャートパターンといっても非常に複雑で、そのときによって様々な形ができます。今回は、6時間かけて上記の形です。上昇と下落どちらにしても、小さいチャートパターンから抜けた方向へ進むのが基本です。ですから、いかにチャートパターンを見極めるかが重要です。ポジションが逆行した場合、怪しいと思ったらすぐに損切りします。

さて、ブレイクに失敗すると、今度はリトライです。
ブレイク失敗だからといって、トレンドが反転するわけではありません。助走をつけて何度もトライするのが相場です。このとき、着陸に失敗した旅客機が、一度空高く舞い上がり旋回するイメージです。着陸する陸地ばかり見ていてはだめだと思います。旋回するであろう場所の航空機の順番や天候など、地面とは逆側の空をチェックするのではないでしょうか。上値ばかりでなく、今度は反対側の下側を見るということです。

15分足で見てみましょう。

四角の部分は、日足では完全に上ヒゲとなりました。
では、日足をチェックします。エントリーするときは、1分足や5分足でタイミングをつかみますが、新たに戦略を立て直すときは、必ず上位足の大局をチェックします。視点を「小→大」へ戻します。

日足だと、長いトレンドラインが引けます。このラインを明確に下へブレイクするまで、上昇圧力は続くと考えています。ポンドの売りにつながるヘッドラインが出れば話は別ですが、まだ機能するのではないでしょうか。三角もちあいの先端付近にも見えます。このトレンドラインまで下げる余地があるので、値幅は伴いそうです。

4時間足で見てみましょう。

トレンドラインは日足と同じものです。
現値から約150pipsなので、1日や2日下げた位で上昇は否定されないでしょう。あさってに雇用統計があるので、指標をきっかけに動けばいいのですが。

このように、1分足や5分足でエントリータイミングをはかりますが、あくまでも大局の流れを把握した前提です。もし戦略を立て直すときは、必ず上位足に戻って居場所を再確認しましょう。トレードするとき、時間軸を徐々に「大→小」に絞っていきますが、練り直すときは「小→大」へ戻ります。今回は、「5分足→15分足→日足→4時間足」でチェックしました。トレードが勝ちでも負けでも、行なう作業は同じです。

トレードで今日利益を上げようとすると、1分足や5分足などの短い時間軸で目先の動きばかり追ってしまいます。視野は広く保ち、メンタルもキープしていきましょう。