どの通貨ペアも、緩やかな上昇トレンドの最中が多いです。先週の経済指標(米CPI)のように、一時的に動くことはあっても、投機的な乱高下がないですね。このようなときは、斜めのラインが綺麗に引けます。トレード結果を書いてる収支ブログでも、最近は斜めのフィボナッチチャネルを多用しています。
現在のユーロドル15分足を見てみましょう。
ラインを引くときは、ローソク足を突っ切るネックラインを引くのがコツです。あとは、高値と安値の切り上げ(切り下げ)をチェックするだけでトレードポイントがでてきます。あとは、大局が上と下のどちらを向いているかですね。上昇トレンドだとしても、それがいつまで続くのか、どこまで進むのか全く想定できないと、ポジションを持つのは怖いです。そこで、上位足で「大きな節目を見つけること」が必要です。
昨日の豪ドル/米ドルでは、0.8000を目指していると書きました。ユーロドルはどうでしょうか。15分足で1.2135にネックラインを引きましたが、これがポイントです。このネックラインは、週足で見ると節目になっています。
チャートの左端は、ものすごい暴落です。これは2015年でチャイナショックなどがありました。半年で2,500pipsの下落です。直近の半年の値幅は600pipsほどですから、4倍以上のボラティリティだったのですね。このチャイナショックからの戻り高値で形成されたネックラインが、1.2135付近です。戻り高値ではなく、あくまでも節目になっているポイントです。
一昨日の月曜日、このネックラインより上にきたので、チャイナショックの戻り高値を目指していることになります。それを認識しているだけでも、ユーロドルの見方が深くなります。何も知らずにチャートを見ているだけだと、ラインを引いても事務作業で終わってしまいます。そうではなく、過去の出来事をチェックすることも大事です。
チャートには過去のファンダメンタルも全て織り込んでいるのですから、過去チャートを分析することが、ファンダメンタルを理解することになります。「この暴落は何があったのだろう」などと、疑問をもち、それを調べることも必要です。
割愛しますが、ポンドドルも大きな節目に近づいています。過去に何があり、なぜ節目になっているかなど、調べてみてください。過去チャートをしっかり理解していると、この先のイメージがしやすいので、根拠のあるトレードができるようになります。たった1回の損切りにしても、「これは絶対に損切りしなければダメだ」などと、的確な判断になるんですよね。それは、チャート全体を理解しているからです。過去と未来のイメージがきちんと持てるから、外れたとき(イメージと違ったとき)に、損切りしなければやばいと感じ、しっかり損切りできるものです。