チャート分析 PR

リーマンショック②

昨日はリーマンショック後のドル円を見ましたが、
今回はリーマンショック前のチャート見てみます。

4時間足のドル円です。

リーマンショックの前には、2008年3月から半年間で、1,500pipsも上昇していました。決して、リーマンショックで適正な価格から逸脱したわけではありません。相場としては、ごく普通ですね。上げたら下がる、下げたら上げる、これが相場であり、中長期トレンドが転換したという見方ができます。

上昇よりも、下降の方がスピードと値幅が出るという相場の格言通りです。では、安倍首相が言っていたリーマンショックの前の相場と現在を比べてみます。

現在の週足です。

2014年10月に黒田バズーカがあり、アベノミクスのトレンドが再開しています。そして現在、この時の価格ピッタリまで落ちてきましたね。1ヶ月前です。上げている時は、適正価格はもっと上だと主張し、いざ下げ始めると介入とか政策失敗とか文句しか出てこないのは都合が良すぎますね。

上げたから今下げている、という事で良いのではないかと思います。なぜなら、それが相場だからです。何年も上昇トレンドが続けば、次は下降トレンドです。しかし、まだ下降トレンドではありません。

週足では200EMAがまだ上向きで、ちょうど支持帯になっていて反発しています。もし上昇トレンドとなれば、絶好の押し目になります。まだ押し目の段階で介入の噂が出てきてますので、105.00円を割れて本物の下降トレンドになったら、それこそリーマン級の暴落かもしれませんね。

「歴史は繰り返す」という格言があります。
強い長期の上昇トレンドが終われば、次は強烈な長期下降トレンドがくるのが自然です。普段は長い時間軸で考える事はないですが、たまには歴史を振り返ってこの先の可能性を考えるのも、いいのですね。スキャルピングがどれだけ短くて特殊なトレードか、よく分かります。