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10回の大相場で退場しなかった理由

FXを続けていると、遅かれ早かれ暴落や暴騰といった大相場を目の当たりにします。
想定を超える値幅が出たとき、大きなリターンを得るチャンスが広がる一方で、退場リスクも一気に高まります。

私が今でも相場の世界に生き残っていられるのは、こうした大波の中で「退場しなかった」ことが最大の要因かもしれません(普段もたいした利益は出していないですが)。

【私が経験した主な大相場】
① 2015年1月 スイスショック
② 2015年8月 チャイナショック
③ 2016年6月 ブレグジット
④ 2016年10月 GBPクラッシュ
⑤ 2019年1月 アップルショック
⑥ 2020年3月 コロナショック
⑦ 2022年9月 日銀介入
⑧ 2022年9月 トラスショック
⑨ 2024年5月 日銀介入
⑩ 2024年7月 日銀介入

1.FXは勝つことより退場しないこと

FXで最も大切なのは、勝つことではなく大負けを防ぐことです。退場さえしなければ、日常的な相場の中でコツコツと利益を積み重ねることができます。大相場の発生頻度は年に数回です。1回もない年の方が多いかもしれません。つまり、平常相場の方が圧倒的に多いのです。

だからこそ、普段の相場で利益を上げるトレードスタイルを確立することが、最終的な勝ちにつながります。

2.私の実績と苦い経験

正直なところ、これまでの暴落・フラッシュクラッシュではほとんど損失を出しています。
唯一大きく勝てたのは以下の2回だけでした。

③ ブレグジット → +550万
⑥ コロナショック → +230万

それ以外の大相場はチャラか、大きく負けています。特に日銀介入は6回も経験しましたが、結果はすべてマイナス。合計で−300万ほどの損失を出しました。介入の可能性が高いことを分かっていながら、それに対応できなかった悔しさは今でも忘れられません。

そして、この2024年は専業になって初めての年間マイナス(−17万)。月間最大ドローダウンも−46.9万を記録しました。

3.救いは「一発退場していないこと」

大相場でどんなに負けても、資金を飛ばしていないことが唯一の救いかもしれません。また、暴落前後の高ボラティリティ相場で、しっかりと利益を出して取り返せていること。そのため、トータルではプラスになっています。

大損した直後、資金が尽きて何もトレードできなくなるのが一番怖いです。さいわいそれは一度もありません。その理由は明確で、資金管理を徹底しているからです。私は証拠金を常に1000万円前後に抑え、ポジションサイズに上限を設けています。最悪の大損が想定外に起こることを念頭に、あえて資金をフルに使わないのですこの守りの姿勢が、結果的に生存率を高めてくれました。

4.大相場で磨かれる4つの力

こうした大きな相場を経験すると、自然と以下の4つが磨かれます。

① メンタル
② 資金管理
③ トレード手法
④ 値動きの本質を理解

生き残る術を覚えるという感じです。
パニック相場になったとき、どんな値動きをするかを見てトレードしたことで、マーケットの本質を理解できました。値動きの振れ幅を体感し、リスク管理が繊細になる感じです。

そして、長く生き残るために、考える癖がつき視野が広くなるイメージです。

5.まとめ

決して、大相場を経験したからといって、大きく勝てるようになるのではありません。リスクを取れなくなって、じり貧になる可能性もあります。ただ、大相場で生き残ると、上記4つの項目を見直し、修正をしますから、スキルアップすることは間違いありません。そうやって、これからもブラッシュアップしていく必要があるのでしょう。

まずは資金管理を徹底し、強制ロスカットにならないようなポジション管理が必要です。そうなるということは、証拠金に対してロットが大きすぎます。儲けたい気持ちあると思いますが、勝てる場面は日常の相場の中にたくさんあります。土俵を間違えないようにしましょう。