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「勝つトレード」or「やりたいトレード」

FXは、自分の好きなように売買できます。
買いたいところでエントリーし、ナンピンしようがどこで利食いしようが、誰かにとがめられる事なく感情のままにトレードすることができます。

トレードを、次の2種類に分けて考えてみます。

① 勝つためのトレード
② やりたいトレード

FXで利益を上げるためには、日々トレードする必要があります。誰もが勝つために行なうでしょう。しかし、「勝つためのトレード」をしているのか、それとも「自分がやりたいトレード」をしているのか考えておく必要があります。

この2つは何が違うのでしょうか?

①勝つためのトレードとは?

トレードで勝ち続けるには、期待値の高いルールを作り、そのシグナルが発生するまでしっかり「待つ」ことが重要です。感情のままにトレードするのではなく、「待つ」姿勢が重要になってきます。シグナル通りのトレードを行なえば、検証してルールを修正し、それを実践しまた検証といったサイクルを作ることができます。これをやっていけば、ルールが改善していく可能性は高いでしょう。

ファンダメンタルという目に見えない情報をルールすることはできないので、テクニカル分析でルールを作ると良いでしょう。チャートは目に見える情報ですから、ルール化するのに最適です。期待値が高いルールができたら、それを繰り返し実践していくだけです。やればやるほど儲かります。つまり、勝ち続けることができます。これが勝つトレードです。

しかし、ルールを守らなければなりません。
そのためには、エントリーしたい気持ちを抑えシグナルが発生するまで待つ必要があります。逆に、こんな局面でエントリーしていいのだろうか、とためらってもシグナルに従う必要があります。また、イグジットする時も、本当は利食いしたい気持ちがあったり、損切りしたくないなど、感情とは逆の行動が求められます。資金管理においても、決めたことがあればそれに従う必要があります。ただ、期待値は高いのでルールに従えば勝つトレードができます。

② やりたいトレードとは?

決まったトレードルールやシグナルを使わず、相場観だけで、思うがままにトレードすることです。資金管理もその時の感情になるでしょう。

為替市場は不確実性が高く、ルールを作るのは無理というトレーダーは多いです。その時の相場環境を総合的に判断し、トレードするでしょう。相場観のトレードですから、トレードの癖が極めて顕著になります。ルールがないので、シグナル発生まで待つなどせずトレードできます。

好きなようにトレードできますから、やっていて楽しいでしょう。しかし、相場観でトレードしますから、根拠がコロコロ変わったりします。負けると突然やり方を変えたり、スキャルピングをスイングに変更したり時間軸も定まらないなどします。これでは検証や改善が難しく、スキルアップしないまま年月が経過してしまいます。ただ、やりたいようにトレードしているので、とにかく楽しいのです。

勝つトレードとやりたいトレードは異なるということです。これを理解していなければなりません。勝つトレードとは、自分が勝てる土俵を作り、そこからはみ出した相場がきたらスルーする判断が求められます。

やりたいトレード=勝つトレードになるトレーダーもいるでしょう。このようなトレーダーは、天才というかトレードセンスがあると思います。その場の裁量判断で勝ち、莫大な資産を築くのだと思います。ただ、こういった天才肌のトレーダーは一握りであり、自分はそうではないと認識しておくべきです。私自身はそう考えています。自分が天才なら、もう何十億も稼いでこのようなブログを書いていることすらないでしょう。

ほとんどの個人投資家は普通の人間ですから、きちんとルールを作りましょう。介入相場で、私は土俵から外れた場所でやりたい放題のトレードをしていました。元の土俵に戻り、地道に勝つためのトレードをやっていこうと思いました。ゲームならまだしも、生活費を稼ぐためにトレードしていますから、「やりたいトレード」ではなく、「勝つためのトレード」をすべきなのでしょう。皆様も、やりたいトレードに傾いていないか、考えてみてください。