昨日のドル円は、9時が最高値で、ニューヨーククローズまで170pips下げました。15分足で見ると、パーフェクトオーダーになって下げています。チャートを見てください。
ポイントは、ニューヨークタイムのAでしょう。直近の安値更新する場面です。15分足でみると、綺麗に下抜けしたように見えますね。ただ、リアルタイムで見ていると、ダマシがありました。
Aのポイントを1分足で見てみます。
白い丸が3箇所あり、1度では下抜けられない価格帯なのでしょう。ただ、高値も切り下げているので、下にいきたいのがよく分かります。そして、黄色い丸が3箇所ありますが、これがダマシです。1回目の黄色は、23時半で米国株式市場がオープンした直後です。ダウが下がり、ドル円も一気に下抜けました。
しかし、ダマシとなって、すぐに106.80円を上抜けました。これが3回もあったので、下目線でショートをしていると、何度も損切りさせられますね。結果的には下へ走ったのですが(なんと106.00円割れ)、ネックラインを挟んで年度かダマシが発生するのが、トレードの難しいところです。
防ぐ方法は、1分足だけで判断しないことです。ダマシを防ぐ、という言い方が適切でないかもしれません。「ネックラインを挟んで上下動するとき迷わない方法」でしょうか。
上位足、たとえば15分足だと自然なブレイクですし、何十分、何時間かかけて方向性を出してきます。かりに1分足でキレイなブレイクをすると、15分足で1本の陰線になってしまうので、もみ合いがないことになります。15分足のAを見ると分かるように、通常は15分足で何本かもみ合ってからブレイクします。そのとき、一時的にネックラインを上抜けることは普通です。1分足ではダマシに見えますが、15分足では普通のこと、と言えるでしょう。
大事なのは、大局です。
1分足だけ見ていると、数分ですぐに方向性が出て欲しいと思いますが、時間が必要です。7時間経過してニューヨークが終わってみると、N波動の下降トレンドが出ています。ダマシがあった箇所は、1時間くらいでしょう。方向性がでるまで、時間がかかると認識しておくと良いですね。ネックラインに到達したとき、数分でブレイクか反転か、すぐに結果を求めずに数十分から数時間の幅を持たせて判断するようにしたいですね。1分足を見ていると、早期判断をしたくなるので、大局を意識しましょう。
ただ、結局のところ、相場の動きは結果論です。このようなブレイクの仕方もある、と覚えておけばいいでしょう。速攻でブレイクするとき、何時間もかけてブレイクするときなど、いろいろなパターンがあるということです。いつも一つのパターンしか想定していないと、想定外が多すぎて混乱します。
いくつものパターンがあり、それを考えておくことが大事です。そうすれば、かりにトレードで負けた時も、「今回はこのパターンできたか」と振り返ることができます。