ラインを引く時は、高値と安値の両方を見るようにしています。たとえば、先週から書いているポンドドルは、下降トレンドです。下降トレンドのときは、プライスが落ちていくため、ローソク足の「安値側」に目がいってしまうのではないでしょうか(どこまで下げるのだろう、という興味から)。これは、私だけかもしれませんが。チャートを見る時の癖なのでしょう。トレードするためには、ローソク足の高値側と、安値側の両方をバランスよく見る必要があります。
どのようなことか説明します。
ポンドドルの1時間足を見てください。
Aが目立った安値で、ネックラインが引けます。先週は戻りのもみ合いがありました(チャート右はしです)。下目線だったので、高値切り下げ、安値切り下げをするかどうか、チェックします。もみ合い部分を15分足で見てみます。
ネックラインが2本ありますが、安値側に引いています。Aは、ネックラインを下抜けてもまた戻ってきてダマシになりました。Bも同じですね。ネックラインを下抜けても戻ってきて、ダマシとなり、もみ合っています。
ただし、全体をみると、プライスは徐々に下げてきているので、下げ基調です。ネックラインはダマシですが、相場は下げてきてます。
では、ネックラインの引き方を変えてみます。今度は、高値側に引いてみます。
こちらの方が、しっくりきますね。
高値を上抜けることがないので、結果的に高値切り下げのラインです。このように、安値だけではなく、高値側のラインも引くようにするといいです。今回は、高値側のラインでもみ合っていたことになります。下げが強いと、安値側のライン(一段下)でもみ合うことになるでしょう。
もみ合いの上側(高値側)にラインを引いていれば、「ココを上抜けなければ下げる」という目線になります。(先週書いたように、もともと下目線でしたので。)
しか、もみ合いの下側(安値側)だけラインを引いていると、ラインを上抜けたので下目線が否定されてしまいます。そうすると、チャート分析に迷いが出てきます。
相場は、流れがでると「高値と安値を切り下げる」ので、「高値と安値の両方」を見るようにしています。また、もみ合いがあると、高値と安値の両方にラインが引けます。もみ合いがないと引けないのですが、今回のようにもみ合いがあると、ラインはほぼ引けます。高値と安値の両方を見るようにしましょう。私のように、見方が高値か安値のどちらかに偏ってしまうという自分の癖を把握するのも大事です。