マーケットは、週5日の営業日があります。アノマリーとして言われるのが、「相場は火曜~木曜に動く」というものです。月曜日は様子見、火曜~木曜に利益を出して金曜は休む機関投資家が多かったからでしょうか。欧米では金曜の夜に仕事をしていると、仕事ができないディーラーというレッテルを貼られる慣習のようですが。週半ばで利益を出し、さっさと休むということでしょう。
現在は当てはまるとは思えませんが、月曜日は動意なく、動かない日が多い印象はあります(逆に、月曜日にたまに大きく動くと、その週は乱高下するイメージもあります)。動かないとしても、チャート分析では月曜日はとても大事です。月曜日の高値と安値が、火曜日以降に意識されるからです。
直近のユーロドルを見てみます。
1時間足です。
今月は、4回の月曜日がありました。
月曜日の始値を線でつなげただけですが、大きな流れが分かります。1週目は週足で陽線になり、2週目3週目は週足で陰線です。週足だとローソク足は1本ですが、その中には5日分の値動きが含まれます。
このような見方をすると、「今週は陽線か陰線か」という大局を考えるようになります。そうすると、下位足の15分足や1時間足を見ていても、たとえば先週の高値と安値をチェックするようになったり、2週間安値を切り下げているから今週は陽線かも、等と考えるようになります。いろいろな想定をするようになるので、チャート分析が深くなるということです。
その答え合わせは、週足が確定した週末にできます。その週の5日分のチャートを見るだけでも、相場の流れがよく把握できるようになりますし、毎週末やることができるので、楽しみになるのではないでしょうか。月曜日こうなって、火曜日はここでブレイクし、水曜日は・・・というように、復習しやすいです。
監視している通貨ペアは、月曜日マーケットオープンのプライスを重要視してみてください。