FXは、世界中のどこかで1日中取引されており、周知のとおり24時間いつでもトレードが可能です。FX業者も、メンテナンスの時間を除き、ほぼ24時間オープンしていますね。
これは、メリットでもデメリットでもあります。
デメリットは、24時間売買可能だとメリハリがなく、集中しにくい点でしょうか。ただ、これは自分次第で何とかできます。どちらかというと、メリットの方が大きいと思います。私は以前サラリーマンだったので、帰宅後の21:00~25:00がトレードの主戦場でした。
この時間は、1日の中で最も取引量が多いです。そうすると、上下動するので(特に)スキャルピングに最適です。1日の中で一番値動きが激しい21:00~25:00にトレードでき、副業にピッタリではないでしょうか。今月はニューヨーク時間に動くことが多く、このようなメリットを少し思い出しました。
そこで、MT4で出来高を調べて見たら、やはりニューヨーク時間が一番多かったです。下記チャートは、ユーロドルの1時間足です。チャートの下部にある棒グラフが、1時間ごとの出来高です。
1日の中で、出来高が多い時間、少ない時間がでてきます。たとえば、ABCは、出来高が多い時間帯ですが、全てニューヨーク時間(日本時間21:00~24:00)です。他の日も、出来高が多いのは、ほぼこの時間です。
MT4の出来高は、ティック回数です。出来高が多い=ティック回数が多い=売買量が多い、ということでしょう。今月が、たまたまそうではないことは、他の月を見ても分かります。アジアタイムも乱高下していた、3月のドル円を見てみましょう。
このころは、コロナショックで1日中動いていた印象でしたが、出来高をみると、一番多いのはほぼ21:00~24:00です。ショック相場でも出来高の分布は変わらないので、「為替市場の出来高は、21:00~24:00が1日の中で多い」と考えていいでしょう(今まで、MT4の出来高は気にしたことが無かったです)。
先日、どの通貨が買われるか(売られるか)、差が出始める時間は15時ころという点はお伝えしました。昨日の強弱は、下記の通りです。
15時頃からニューヨーク時間にかけてトレンドが出始め、ロンドンフィックスがピークという感じでしょうか。出来高、通貨の強弱をみても、ヨーロッパの午後、ニューヨークの午前にあたる日本時間の21:00~24:00が、為替市場の中心だと分かります。
国際決済銀行(BIS)が調査している為替の取引高を、国別で見てみましょう。
イギリスとアメリカの取引量が、断トツで多いですね。両市場が重なる時間帯は、日本時間の21:00~24:00です。ドル円をメインにトレードする方は、この時間にトレードしない方も多いです。しかし、為替市場の中心である日本時間の21:00~24:00の動きを見ていないと、為替市場の値動きの感覚を身につけるのは難しいと思います。なるべく、この時間はトレードした方がいいでしょう。
そうなると、平日の夜は、飲み会に行ったり、友人や彼氏彼女と遊ぶことができなくなります。時間の使い方は、人それぞれの価値観がありますが、FXで本気で稼ぐなら、日本時間の21:00~24:00を中心に見ることをおすすめします。
日本人が夜遊んでいるときに、世界のマーケットを舞台に稼いでいる、という視点があります。世界一規模が大きい金融市場で、ロンドンやニューヨークを思い浮かべながらチャートを見たりします(ロンドンは行ったことありませんが)。逆に、皆が仕事している平日の昼間は自由です。人が仕事している時に休み、人が遊んでいる時に仕事をするというちょっと変わった生活かもしれませんが、楽しいです。
話がそれましたが、ヨーロッパの午後とアメリカの午前が重なる、日本時間の21:00~24:00が、FXの売買量が圧倒的に多く、大事です。