チャート分析 PR

雇用統計後はトレンドが出る

8月の雇用統計は、サプライズも無く通過しました。発表からニューヨーククローズまで、少し上にいったので高値ができた程度でしょうか。ただ、106.00円でおさえられたのが、明らかになりました。

1時間足を見てください。
雇用統計前は、ABが直近の高値でした。

ABを結ぶと、下降トレンドラインが引けますが、雇用統計後の高値でピッタリ止められました。下記、ABCです。

横の水平ラインもチャート分析では重要ですが、相場は斜めに進むので、斜めのラインが引けるようになることが、「エントリーするために」必要になります。相場の節目を見つけるだけなら、水平ランだけで良いのですが、トレーダーは、「いつから」「どこで」相場が反応するのかを探さなければなりません。そのためには、斜めのラインが必要ということです。

このような斜めのラインが引けると、トレードの準備段階で有利になります(実際にエントリーできるか、また、トレードで勝てるかは別の話ですが)。雇用統計後の翌日にラインが引けるのは、今月のポイントになるのではないかと考えています。理由は、コロナショック以降、雇用統計後にトレンドが出ているからです。

日足を見てください。

4月から7月まで、雇用統計の日に赤の縦ラインを引きました。どの月も、雇用統計の翌週からトレンドが出ていることが分かります。特に、6月は顕著ですね。指標後の大きく下げていて、7月の雇用統計が絶好の戻りとなっています。

こうなると、同じような流れを意識せざるを得ません。先週は、指標後に106.00円で止められましたし、大局は下降トレンドです。この点を心に留めながら、ドル円は観察していきます。日足だと、現在のチャートは戻り途中です。106.00円が絶対的なレジスタンスラインではなく、106.50円前後が戻りの最終ラインでしょうか。ココを上抜けると、下降トレンドが否定されます。106.00円を上抜けたら上昇トレンドになる、というわけではないので、バッファーを持たせて見ることも大切です。