相場の1日の流れは、アジアタイムで狭いレンジ幅を作り、ロンドンタイムにアジアタイムの高値か安値をブレイクします。そして、ニューヨークタイムは、ロンドンタイムのトレンドを継続するか(高値安値をさらにブレイクするか)、レンジに戻るか、が多いです。
どちらにしても、直近の「高値」「安値」は非常に重要です。どちらにブレイクするか、気にしておくだけでも、ポイントを絞ってチャート分析ができます。当日の高値安値をブレイクしたら、次は前日の高値安値が意識されます。
そして、よくあるパターンとして、当日高値を更新したら、くるっと反転して安値更新になることです。下落するための助走をつけるために、いったん上に行くようなものです。逆は、安値をつけたら、下ヒゲになって急騰していくイメージです。
昨日のポンドドルを見てください。
1時間足です。
ABと、ヘッド&ショルダーズのネックラインです。昨日は、Bでも反落しています。この部分を、5分足で見てみます。
Aは、月曜日のロンドン後半です。当日高値をつけたら、反落して安値をついてきました。Bは昨日で、同じような動きです。時間帯も似ていますね。高値をつけたらくるっと反落して安値更新です。高値ブレイクして、そのまま上昇かと思わせて下落する。これはよくある動きなので、ぜひ覚えておいてください。安値つけて高値ブレイク、の逆パターンもあります。
これは、ふるい落としの一種で、「上下に振ってからトレンドを出す」という値動きの特徴です。このようなパターンもあるので、(特に)ロンドンタイムに高値安値を更新したら、すぐにエントリーせずにふるい落としの可能性を考えておきましょう。