短期売買において、クロス円は苦手という方は多いのではないでしょうか。スプレッドも広くて値動きも激しいですから、損大利小になりやすいです。EUR/JPYやGBP/JPYなど、ドルストレートを同じようにトレードしているとそう感じるかもしれません。
EUR/JPYを例にとってみると、EUR/JPYが相場をけん引する割合は5%も無いと言われています。USD/JPYやEUR/USDが動くからEUR/JPYも動く事が多いです。ですので、クロス円をトレードするにはドルストレートを意識しないと駄目ですね。ただし、意識する事と同じトレードをする事は別ですので、そこは注意しないといけません。
普通はUSD/JPYとEUR/USDは逆に動くか、どちらかが動くかのであって、このドルストレート両通貨が同じ方向へ動く事はめったにありません。この時です。ドルストレートが同じ方向へ動いている時ですが、EUR/JPYも当然同じ方向へ動きますね。そうなると3通貨が同じ方向へ進むことになります。理由はいくつか考えられます。
1.ドル買いとユーロ買いが同時に入る
2.EUR/JPYが相場を動かしている
3.大口や実需筋の大きな注文
実際のところは個人では分かりませんが、いづれにしても3通貨が同じ方向へ進むのは数分で短時間で終わることが多いです(中長期トレンドはまた別で、1分足での数分以内の話です)。そして、クロス円の特徴が発生するのもこの時です。EUR/JPYが相場を動かしていると思われるチャートをみてみましょう。
左からUSD/JPY、EUR/JPY、EUR/USDの1分足です。
ちょっと見づらいかもしれませんが、四角い箇所が同じ時間です。3通貨とも同じ動きですが、ユーロ/円だけが値幅を出しています。このような時は、クロスは反転する事が多いです。全て反転するわけではなくて、そもそもEUR/JPYで反転のないトレンド発生であれば反転などしませんし、その相場環境によります。
EUR/JPY主導で動いていれば、反転を考えてもそれはまぐれになってしまいます。ただ、3通貨同じ方向へ進む時は、クロス円のチャンスでもあるのは違いないと思います。ドルストレートとクロス円を迷った時、3通貨の動きを比べてみて下さい。スプレッドは広くても、それ以上に値幅を獲得できる時も多々ありますので、全然トレードしないとなるともったいないかもしれません。
最近、3通貨同じ方向へ進む事が多いので気になっていました。一度では説明が難しいので、このようなチャートをリアルタイムで発見したらまた紹介します。