トレードスキル PR

節目でトレードする

トレードでは、勝率よりも損益率が大事だと考えています。
極論ですが、相場を予測することは不可能なので、勝率を上げるには限界があります。しかし、損益率をよくすることは可能です。トレードで思うような利益が出ない方は、おそらく損益率が悪いケースが多いのではないでしょうか。その場合、損益率を良くすれば勝てるようになります。それに気付くことが最も大事なのですが。

損益率の良いトレードとは、「利幅」よりも「損切り幅」が小さいことです。損小利大のことです。損切りは早く、利を伸ばすトレードです。こうするには、「相場の節目」でトレードするのが一つの方法です。

たとえば、現在のドル円5分足を見てみます。

先週の雇用統計後は、下落しました。
今朝のオープンからロンドン開始にかけて、ABという節目ができたので、ネックラインが引けます。Bで反発していますから、小さなダブルトップにも見えます。15時の時点で、5分足レベルで111.05円が節目だと分かります。

損益率をよくするには、損切り幅が小さくなる箇所を見つける必要があります。それがネックラインです。15時でネックラインが分かっていますから、ロング目線ならネックラインより上にいけばロングし、ネックラインを下抜けして損切りすれば損益率がよくなります。損切りにはなりますが、ネックラインという損切りの目安が明確なので、迷うこともありません。

逆に、ショート目線なら、ネックラインより下にいけば、ショートすればいいでしょう。次のようにS波動が出ていますから、想定していた損切り幅よりも利幅の方が断然広くなります。目線が合うかどうかは別にしても、損切り幅が小さく、利幅が大きくなります。それは、ネックラインという節目付近でトレードするからです。

また、ニューヨーク時間は、ヘッド&ショルダーズボトムが形成され、ネックラインおよび110.80円という節目があります。ロンドン時間とは違った節目でのトレードになりますが、考え方は同じです。節目でトレードし、損益率を良くします。

このように、1分足や5分足など短い時間軸だと、市場が進むごとに節目もかわりますから、トレード内容も変わります。共通しているのは、損益率を良くするということです。そのために、節目を見つけるようにします。長くホールドするポジションほど、節目付近でトレードすることを意識しています。

節目と節目の間(上記だと110.80円~111.05円)でポジションを持つと、損益率が悪くなるので注意が必要です。節目まで遠いと、損切り幅が広くなるからです。もちろん、持ち越して損益率の良い目標の利食いポイントまで待つなら、それは問題ないでしょう(持ち越しのリスクはでてきますが)。それでも、ポジションを持つなら、節目付近であるに越したことはありません。どちらにせよ、損益率をよくすることがトレードで勝つために必要です。そして、どうすれば損益率がよくなるのか、考えおくようにしましょう。