チャート分析 PR

3つの節目をブレイクして達成

昨日のGBP/USDで特徴的だったトレンドがありました。夕方に強烈な下落がありましたので見てみましょう。

1分足です。

20分間一度も反転が無く、逆張りして損切りをしないと大損しそうなチャートです。この1分足だけ見ていると、ちょっと恐ろしいですね。では、大きな流れはどうなっていたか、長い足で同じポイントを見てみましょう。

同じポイントの15分足です。

チャート右端の下落が今回のポイントです。

順番に見ていきたいと思います。

1.下落が始まって数分で当日の安値をブレイクしました。ここは今日ずっと意識されてきた節目で、何度もトライして失敗し、ようやくブレイクしました。節目ブレイクは強烈な下落が想定できるのでエントリーNGポイントでしたね。一つ目の節目を突破です。

2.二つ目の節目で反応して、ここで初めて少し反転して陽線がでました。しかし、ここも突破です。

3.三つめの節目がすぐ下にあったので同時にブレイクしました。今回の特徴は、節目を3つ突破している事です。一つのトレンドに対して、節目をいくつブレイクしているかが今回のポイントです。トレンドが発生するとどこまで走るか分からないですが、「節目を3つブレイクすると達成感がある」というのが相場です。トレンドが出ると節目を突破するのが常ですよね。突破するからトレンドが出るとも言えます。トレンドが先か、節目ブレイクによりトレンドが出るかはその時により違います。

■ブレイクしにいったトレンドなのか、
■それともブレイクしたから発生したトレンドなのか、

この違いは重要ですので、このトレンドはどちらか? を初動と共に観察しています。今回だと、一つ目の節目は、ブレイク後に発生したトレンドです。ブレイクさせにいったトレンドという感じでしょうか。なぜなら、節目付近にずっとプライスがあったからです。いつブレイクさせようか、という雰囲気が漂っています。

二つ目と三つめの節目は、ブレイクしにいったトレンドですね。トレンドにのってその勢いでブレイクした感じです。同じ節目ブレイクでも、突破の種類が違う事に注目しています。

ショート筋の目線から考えてみます。まず一つ目の節目を突破してトレンドを形成する事ができた。次の目標は、次の節目を突破する事ですよね。目線は二つ目の節目です。ここを突破したい。目標通り二つ目の節目にきましたが、一度跳ね返されます。しかし三つ目の節目もすぐ下で射程圏内、ここが突破できればいい。いざ突破したので今回は達成です。つまり、達成感があると波は終了して反転します。ストーリーは想像ですが、相場が動き、そして止まる理由はこのような点にあります。

相場は節で動いて節で止まる、と言いますが、意識しておくと「ここまでくるのではないか?」と値幅を想定する事もできるようになります。今回は節目での説明でしたが、違う場面でも値幅が分かったりします。チャートを分析すれば、情報はいくらでも引き出せます。多くを引き出せれば、勝ち続ける確率が上がっていきますし、やはりこれも事前準備になると思います。

節目ブレイクは、一つの時も二つの時も三つの時もありますので、そのトレンド毎の状況を事前把握している事が大事ですね。同じような波はありますが、同じ状況でのトレンドは似て非なるものです。このような点にも注視できると強烈なトレンドで負けを減らせるのではないかと思います。