投資で長期的に成功するには、時間が必要です。
短期間で大きな利益を得ることは、あるかもしれません。しかし、それを長続きさせなければ、成功とは言えません。一時的な大きな利益よりも、少ない利益でも何十年と継続し、トータルで大きな利益にした方がよいと考えます。
たとえば、今年1億円を稼いだとします。
翌年から勝てなくなると、税金と浪費で1億円はすぐになくなるでしょう。これでは投資で成功したことにはなりません。一方、今年1000万円稼いだとします。1億円と比べると、たったの十分の一です。しかし、30年継続すれば3億円の利益です。30年後に投資をやめたとき、投資してきて良かったと思えるでしょう。
投資で成功するには、同じようなペースで継続することが大切なのです。
そして、
投資手法が楽だと、長続きする可能性が高くなります。
投資で最も難しいことは、一度決めた運用を継続することではないでしょうか。良い例が、積み立て型のインデックス投資です。最初は積み立てをすることが楽しくても、途中でやめてしまう人は多いのではないでしょうか。外貨や純金の積み立ても、長続きしない投資の一つです。
積み立ては、手間が全くかからなくて楽なのに、なぜ続かないのでしょうか? それは、人間が飽き性であることも理由の一つでしょうが、金額が徐々に大きくなるとリスクを感じるからです。最初は5万円だったものが、積み立てていると数百万円になります。かりに500万円になると、変動リスクのプレッシャーに耐え切れず、毎日株価を気にするようになります。いずれ、プレッシャーに負けて積み立てを止めてしまうのです。
新NISAが始まり、オールカントリー(世界株)を積み立て始めた人は多いです。年月が経つにつれて、止める人が増えてくるのではないかと思います。
スキャルピングは、ポジションのホールド時間が極めて短いため、変動リスクが少ないと言えます。数秒から数分でイグジットしますから、たとえば30秒のトレードを1日に100回トレードしたとしても、全ポジションのホールド時間は、1日の中でたったの50分です。
1日にたった50分しか資金を市場にさらさないと考えると、変動リスクは少ないですね。ほとんどの時間ポジションを持っていませんから、精神的なプレッシャーは相当少ないでしょう。これが、継続する理由の一つです。トレンドが出たときだけマーケットへ入場し、いつでも退出できるのです。出入り自由でとにかく楽です。一方、積み立て投資は、ひとたび入場したらどんな相場でも退出することはできません。
しかし、楽だからといって、簡単に勝てるわけではありません。
また、FXのスキャルピングとインデックス投資を比較するのは、ナンセンスかもしれません。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自分に合った投資方法を選択することが重要です。ただ、ポジションのホールド時間が少ないスキャルピングは、本当に気楽であることは実感しています。それが継続につながっています。