フィボナッチチャネルの使い方は、何度か書いています。
トレンド方向(思っていた方向)と逆に進んだ場合、チャネルを移動させる必要があります。そのパターンを見てみましょう。
下記チャートは、現在のポンドドル1時間足にフィボナッチチャネルを引きました。
チャネルラインに限らず、ラインを引くときは、移動平均線、特に長期移動平均線に合わせるとしっくりするラインが引けます。大局は長期移動平均線だからです。そうすれば、ヒゲか実体のどちらに引くか迷わなくなります。フィボナッチチャネルを引くと、上段と下段に分かれます。上記は下降トレンドなので、下段に進むイメージです。しかし、上段を上抜けました。こうなると、フィボナッチチャネルの意味がなくなります。
そこで、この値幅をキープしたまま、チャネルを上に移動するといいでしょう。
上に移動すると、今度は値幅の目安が分かります。新た上段と下段になりました。ポイントは、Aです。Aでローソク足だけでなく、「3本の移動平均線」全て上抜けています。ローソク足だけでなく、移動平均線が3本とも上抜けてからフィボナッチチャネルも上に移動するのがいいでしょう。
フィボナッチチャネルを移動したら、今度は水平ラインを引けば、さらに節目が見えてきます。ラインは、「斜め」と「横」が基本です。
ドル円も見ておきます。
ちょっと前の相場になりますが、200EMAがまっすぐな箇所があるので、下記のように引きました。
チャネルを上抜けていますから、チャネルも上に移動します。
Bで上段も上抜けていますから、このフィボナッチチャネルは役目終了になるでしょう。ちなみに、水平ラインを引くと次のようになります。
水平ラインも上抜けていますから、新しい相場がスタートです。
このように、まず長期移動平均線に沿ってフィボナッチチャネルを引き、進んだ方向へ移動していくやり方もあります。すでに値幅が取れているため、移動したらすぐに次の展開の値幅イメージがわきます。そもそも、チャネルラインを移動する、というルーティンが身についていないといけませんから、フィボナッチチャネルに限らずラインは引いたら消すのではなく、引いたら移動する(もしくは複製して同じ角度のラインを複数作る)という見方もしてみてください。