先週までのイベントが終わり、マーケットは年内の営業日を消化するのみになりました。海外のマーケット参加者が1日ごとに減りますから、薄い相場になるでしょう。毎年同じことですが、年末にリスクオンは考えずらく、あるとしたらリスクオフで、暴落に警戒していればいいでしょう。逆に、そうなれば面白いのですが。
もしあるとしたら、年初来安値付近にある通貨ペアでしょうか。そうなるとポンドドルとユーロドルです。(一番警戒すべき通貨はトルコリラかもしれませんが)
ポンドドルの日足です。
2016年に起きたポンドのフラッシュクラッシュは、やはり年初来安値付近でした。年初来どころか、史上最安値のサポートラインを突き抜けたので、壁の厚さとしては現在の方が薄いです。しかし、ヘッジファンドが仕掛けやすいという点で警戒は必要でしょう。
続いて、ユーロドルの日足です。
今年は、ずっと下げています。
2021年後半は、パーフェクトオーダーが顕著になり、高値の切り上げは当分先になりそうです。そうなると、短期筋がやるとしたら売りですね。
あと、年初来安値ではありませんが、ポンド円も危ないサポートラインがあります。
日足を見てください。
このサポートラインは148.50円ですが、何度も下抜けできないラインです。
実は、この148.50円は、フラッシュクラッシュ後の戻り高値となった価格帯です。
週足を見てください。
Aがフラッシュクラッシュ後に、トランプラリーで急騰した戻り高値です。これがネックラインになり、Bや現在のCでヘッドのようになっています。BC間でも何度も反応している価格帯とわかりますね。ですから、現在何度も反発しているネックラインになっているのでしょう。ココを下抜けると、ポンド円は上昇トレンド回帰するのは難しくなるでしょう。そうなると、年末年始のマーケットが薄い時期に、売り仕掛けの可能性も否定できません。
年末年始に限らず、来年は148.50円が大きな節目となり、近づいた場合は相当意識すべき価格です。忘れないようにしたいです。
年が明けると、本業も忙しくなると思います。
年末の早い時期に、自分に足りない知識をまとめたり、自己分析するなどの時間を作るのがおすすめです。正月にトレードノートでも見返して本を読もう、といつも考えるのですが、年が明けると何かと忙しく、分析どころではありません。年明けは3日から相場がスタートします。クリスマス前に、ある程度今年の振り返りや「自分がやるべきこと」をやっておくのが良いです。私の場合は、「ポジション数が少ない」と感じているので、今週中に今後の方針など分析するつもりです。