値幅を取るときは、ポジションホールド時間に合わせた長さにしています。10分のトレードなら5分足、5時間のトレードなら15分足や1時間足で値幅を取る、というようにです。数分のトレードなのに、日足で値幅を取ってもあまり意味のないものになります。もちろん節目にきたときは、時間軸関係なく、反転やブレイクなどの反応はします。通常のポジションホールドに関してです。
15分足を見てみましょう。当日の高値と安値の値幅の2倍を、ニューヨーク時間に達成しました。ポジションホールドは数時間ですから、直近の高値と安値が目安になります。ひとつの値幅は約60pipsです。
次に、1時間足です。
数日間レンジだったので、まずはこの値幅が目安になるでしょう。上にブレイクしたらAの値幅、下ならCの値幅です。値幅を到達するには、数時間~数日かかるかもしれません。ひとつの値幅は約150pipsです。AもしくはCに入り、そこから150pips進むイメージです。
次に、4時間足です。
横だけでなく、値幅は斜めにも取れます。ラインは斜めに引けるからです。値幅達成まで、強烈なトレンドがでない限り、何十時間はかかるでしょう。4時間足で値幅観測すると、スイングトレードの部類に入りますね。
注意点は、斜めに引く場合、値幅は縦の計算しかできない点です。Bの値幅は、垂直に約200pipsあります。しかし、かりにCに入った場合、200pips下げると値幅達成になるわけではありません。Cの値幅を達成するまでに時間が必要ですから、その間に斜めのラインが上に進みます。
したがって、ローソク足とCの下限がぶつかったとき、100pipsくらいしか下落していない可能性もあります。最大で上下200pipsと考えるといいでしょう。
値幅を取るとき、ポジションホールド時間と時間軸を間違えないようにしてください。マルチタイムフレームも使えますが、基本はホールド時間に合った時間軸で値幅を取ることです。