トレードは、相場観になりがちです。
一貫性のあるエントリーも難しいですが、さらに難しいのが利益確定です。適当になりがちです。スキャルピングはそれでも良いのですが、ポジションホールドが長くなるデイトレードは、なるべくテクニカルで利益確定したいです。
よく使うのが「値幅観測」です。
むしろ値幅以外で利益確定するのは、至難の業かもしれません。値幅の利益確定は、次のような使い方です(現在のポンド円15分足)。

直近のレンジ幅(もみ合いの値幅)ができたら、それをブレイクすると同じ値幅だけ出るというものです。レンジ幅がAなので、金曜日に上にブレイクしてAと同じ値幅だけ動きました。それがBの値幅です。今回は、値幅がぴったり機能しています。ここはロングしていたので、値幅で利益確定して良かったです。
値幅観測で大切なことは、レンジ幅が形成されることです。目安となる値幅が必要なので、直近のレンジ幅がないと観測できません。レンジ幅は、水平ラインを引くだけなので一番簡単な値幅観測の方法です。トレンド発生中は、トレンドの値幅が目安となり、少し使い方が異なります。今回は水平に引いており、基本の使い方になります。
ドル円も見てみます。
4時間足です(平均足)。

8月に入ってから、上下300pips弱のレンジ幅を形成しています。ドル円だとわかりやすいですね。もし上にブレイクしたら、同じ値幅(300pips弱)が目安となり、その場合151円台にのってきます。下にブレイクしたら143円台です。上下どちらも現在値からは離れていますが、必ずどちらかに到達します。ブレイクしたらきれいなトレンド発生になるかは別としても、です。
ポジションを持っていなくても、レンジ幅があれば値幅が引け、次のステージが想定できるので、準備ができます。
15分足の短期トレンドでも使えますし、4時間足の長い目線でも値幅を取るとわかりやすいです。10秒もあればラインが引け、視覚的に確認できるので便利です。最近は、引き忘れて相場観で利益確定している節があるので、忘れないようにしていきます。使ってみてください。