チャート分析をしていて、トレンドを発見しても、これからエントリーするには「もう遅い」と思うときがあります。ある程度トレンドが発生しており、ここからはトレンドが終わって反転するのではないか、ということです。そのトレンドに乗れなかったので、もっと早く気付けばよかったのでしょう。
重要なことは、発見した時にトレンドのどの部分にあるかによります。トレンドフォローするときは、まだトレンドの渦中ですから、チャートは完成していません。未完成の状態でトレードするのが、実戦の難しさです。
直近のユーロドルを見てください。
次は4時間平均足で、3日前に引いたラインで反応しているので残しています。
この3日間で、Cができました。もみ合いです。
上昇トレンドの小休止といえますが、ABCとありますから、今回は3回目の押し目です。しかし、3回目となると、もうトレンドは終わるのではないか、という考えが出てきます。
Aが1回目、Bが2回目の小休止とすると、どこでトレードすればいいでしょうか。理想は、Bのもみ合いのあとの上昇トレンド回帰でしょう。Aは1回目ですから、まだ上昇トレンドとわかりません。ですから、Aの前後は難易度が高い気がします。しかし、Bのもみ合いのあと上昇しましたから、これはトレンド回帰だとわかります。もちろん気付けば、の話ですし、発見してもエントリーできるとは限りません。
Cのあと上昇トレンド回帰しても、すでに3回目ですから、勢いが落ちる可能性を考えてしまいます。Bではロング一辺倒だったのが、Cになると、ロングとショートを考慮しなければなりません。だから迷ったり判断が急に変わるなど、トレードが滅茶苦茶になる可能性があります。どんな場面が、よく考えてトレードしたいものです。Bを発見し、エントリーするには、Aをよく分析していなければなりません。チャート分析が途切れ途切れでは、やはりいい判断ができなくなります。頭の中で、チャートをつなげるようにします。