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ラインと節目

クロス円が上昇しています。
ドル買いで、欧州通貨も買われているので、クロス円がなかなか下がりません。不安材料が出た時のように、下げる時は早いのですが、今のようにじりじり上げる相場は適度な利食いが必要かと思います。じりじり相場は、高値を更新しても、決して上げ続けないのが特徴でしょうか。

ユーロ円で見てみましょう。
全て15分足です。200EMAに沿ったラインを引くと、流れが分かります。昨日は上下の揺さぶりが激しく、結果的に上昇したので、2で緩やかになった角度が3のように急になっています。

昨日のロンドン時間の高値更新後は、行ってこいになっている点に注意が必要です。ブレイクしたからといって、そのまま上昇を強めているわけではないですね。したがって、ブレイクアウトでエントリーするのではなく、ブレイクアウトで利食いする必要があります。エントリーは、ブレイク前にしておかなければならない、ということです。押し目をつけて上げ始めたらエントリーするしかないでしょう。ブレイクアウトでエントリーし、天井で利食いするのは至難のわざです。

さて、ここまで上がると、そろそろ落ちるのではないかという視点です。アウトラインを引いてみると、確かに3のラインが引けますから、高値の角度は緩やかになっています。ロンドンで3のラインを上抜けできなければ、次は下かなというイメージです。3はカウンタートレンドラインになります。

そこで、下側のサポートをチェックしておきます。ストップを見ておくといいでしょう。

ネックラインになりそうな狭い範囲で、ストップが入っています。普段から、こういう水平ラインが意識されるものだと分かります。最初のチャートにある上昇トレンドライン3は、下抜けてもこのストップ帯があるので、あまり意味ないかもしれません。

テクニカル分析のメリットは、このような節目となる価格帯を、視覚で確認できることです。ロンドンからニューヨークにかけて、どこが節目になるのか監視通貨ペアでしっかりチェックしておきます。24時頃になると、なるほどこういう動き方をしたのか、とわかります。予習をしていないと、目先の値動きを追うだけになってしまいます。