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値幅観測の活用方法2つ

テクニカル分析の一つに、「値幅観測」があります。値幅を使う場面は、次の2つです。

① 利益確定の目安
② 押し目、戻りの目安

①は、エントリーしたあとの利益確定の目安です。最近はこの使い方について書いていないと思います。詳しくはまた書きます。一般的に、値幅観測は利益確定で使うものと説明されます。通常の使い方、ということです。

そして、②の押し目や戻りの目安にも活用できます。エントリーポイントになるということです。①は利益確定、②はエントリーですから、使う場面は異なります。

昨日の相場で、②の使い方を見てみます。
ポンド円の1分足を見てください。

ダブルボトムが形成されたのは、17:30~18:30の間です。ダブルボトムのネックラインを上抜け、「2倍」の値幅を出しています。値幅観測するにあたり、前提があります。それは「チャートパターン」があることです。チャートパターンができると、その形が基準となり、値幅が取れるのです。基準となる値幅がないと2倍の測定ができません。

上段と下段があり、上段はダブルトップにも見えますね。上位足がもみ合いなら、意味のある値幅観測ではありません。しかし、ポンド円は上位足が下げ局面で、流れは「下向き」でした。ダブルボトムがでたのは、戻りになります。ですから、ダブルボトムで反転するのではなく、一時的な戻りの局面ということです。

いつも2倍の値幅がでるわけではありませんが、もし出たら、「トレンド回帰」を疑ってみてください。また、チャートパターンは順張り方向で活用すると、トレンド回帰する損益率の良いポイントの見分けがつきます。チャートパターンと値幅の組み合わせ、ということです。テクニカル分析は、単体でどうにかなるものではなく、組み合わせが必要です。