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実戦は様子見が多いという事実

トレードしていると、
期待値の高いパターンが出るまで待てず、ポジションを持ちたくなる方は多いと思います。利益を出さないといけない、という焦りがあると、なおさらです。

しかし、期待値が高いポイントをそう簡単に見つけることはできません。スキャルピングなら、流れに沿って売買していけばいいのですが、期待値に対するスプレッド(手数料)は高くなります。

実戦では、ほとんどの場合、エントリーしたくなっても我慢して様子見になります。スルーしてスルーして、ようやくエントリーというパターンが多いです。結果だけ見ると、ポイントを絞ってトレードしているように見えても、リアルタイムで見ている時は、エントリーしようか迷い、かなりスルーしています。ようやく「ここぞ」という時にエントリーします。

ポジションを取るときは、イメージ通りに相場が進んでいるかが重要です。そうなったときに、初めてエントリーします。値動きのスイッチが入る場面があると、分かりやすいです。スイッチが入るときは、ローソク足が「長い陽線」もしくは「長い陰線」になります。

昨日のポンド円で見てみます。
152.70円は、昨日の記事で書いたネックラインです。

17:13に長い陰線が出たので、下落のスイッチが入ったと言えます。長い陰線といっても定義はないので、それまでの値動きと比較して、という事です。しかし、これがイメージ通りかというと、イメージしていませんので、様子見です。

次に、20:55に長い陽線が出ました。
上昇のスイッチがはいる場面です。「下げた後に上げる」のは相場の常とう手段なので、イメージ通りになり、ようやくエントリーです。ただし、長い陽線が出ずにじりじり上げているだけだと、エントリーできなかったと思います。17:13~20:55まで、考えながら、エントリーしようと思ったり、踏みとどまったり。結果20:55まで全てスルーしています。いろいろな条件がそろい、ようやくエントリーにたどり着けます。決して、チャートを見てすぐにトレードできるわけではありません。こういうプロセスがあるのが、トレードだと思います。

エントリーするまでの「準備」と言えます。チャートを見て、「考えているか」を振り返ってみてください。考えていなければ、それは惰性で投資しているだけです。ギャンブル要素が強くなるので、注意が必要です。