チャート分析 PR

指標後の押し戻し割合

昨日は、注目のCPIがありました。
以前のように300pipsなど、値幅は出なくなり、指標をきっかけに発生するトレンドも継続しません。今はその時期なのでしょう。とはいえ、経済指標や発言では、数分間は急騰や急落します。この数分間は、どのように動くがわかりませんから、押し目や戻りをつけてからが短期トレードが勝負できる場面といえます。

昨日のユーロドルを見てみましょう。
急騰し、押し目を付けてから、上昇・レンジ・下降の3つの方向性があります。押し目をつけてから、この3つのうち、どうなりそうかを観察するようにしています。一番望ましいのは、押し目をつけて上昇することです。理由は、順張りができますし、オーバーシュートすれば逆張りもできるからです。

見極める方法のひとつに、押し目の深さです。
フィボナッチリトレースメントで観測します。50.0%、つまり半値押しよりも下にいくと、トレンド回帰は難しいと考えます。かりに上昇トレンド回帰するにしても、上昇の勢いが出るまで時間がかかります。様子見しているとロンドンフィックスになり寝る時間になります。昨日のユーロドルは、38.2%で反発していますね。Aの箇所です。

38.2%で反発したから上昇トレンド回帰するわけではありませんが、買いの意欲がまだあると判断できます。半値まで下げさせない買いが入っているからです。そのためか、緩やかに上昇していきました。

ドル円を見てみましょう。

ドル円は、Aがフィボナッチ50.0%ですから、半値戻しでした。
ユーロドルと同じように、38.2%で反落していけばショート回転したかったのですが、50.0%まで戻したので、かりに下降トレンド回帰していくにしても時間がかかります。Aで反落して少し下げましたが、トレンドといえるような下げ方ではありません。結局レンジになっていきました。

指標発表直後の急騰や急落が第1波だとすれば、押し目や戻りのあとが第2波です。この第2波がどうなるか、フィボナッチで押し目と戻りの割合を見る方法もあります。トレンド回帰するならN波動をイメージしますから、押し目と戻りを確認しておくのは必須です。任意の方法でチェックしてください。