チャート分析 PR

違うトレンドの角度

昨日は、1分足で移動平均線に戻った時にトレンド回帰するチャートを紹介しました。今日は、5分足で移動平均線に戻った時のチャートを見てみましょう。

昨日のロンドンから、ユーロ円がまた下降トレンドになりました。5分足で移動平均線まで戻りますので、そこまで下げ方は急ではありません。

ABCが移動平均線まで戻った場面です。
正確には下記です。

・Aが移動平均線の手前
・Bが移動平均線を少し突き抜け
・Cが移動平均線にタッチ

それぞれ、1分足で見てみます。

1分足だと、移動平均線を1回上抜けるだけでなく、下降トレンド回帰するまでに何度も移動平均線を挟んで上下動しています。たとえばBだと、移動平均線を何度もタッチし、最後は大きく上抜けています。Cも同じですね。1分足だけ見ていると、下降トレンドが終ったように感じる場面です。しかし、5分足だと、1回しか移動平均線に戻っていません。ですから、上位足では戻りの局面ということになります。

7/5のユーロ円は、2時間で250pipsの下落です。
7/6のユーロ円は、5時間で200pipsの下落です。

当然、下げる角度が7/6の方が緩やかになりますから、1分足ではレンジになる場面があります。

そのトレンドがどんな角度や値幅になるのか。
もちろん終わってみないとわかりませんが、1分足だけを見る、5分足だけを見るなど、時間軸を絞るのではなく、マルチタイムフレームの視点が必要です。時間軸を比べていると、トレンドの前半部分でヒントがあるかもしれません。

そのヒントを元に、スキャルピングでトレンドの後半で利益を上げるようにします。7/5と7/6は、トレンドの時間も角度も値幅も違いますから、見極めなければなりません。

デイトレードでポジションを持っている場合でも、「ここからさらに下げるかもしれない」「ココを上抜けたらカットしようかな」などと、考えながらホールドできます。