チャート分析 PR

短期トレンドの着目点

1日が終わると、トレードができた所、できなかった所を含め、全ての1分足を振り返るようにしています。当日見るとバイアスがかかった状態なので、偏った分析になると感じます。睡眠をとった翌日に見ると、落ち着いて客観的に分析することができます。

スキャルピングでは、順張りと逆張りの両方をまんべんなく入るようにしています。以前は逆張りばかりでしたが、押し目や戻りがない短期トレンドでは、逆張りだと当然負けます。そこで順張りをすると、利幅が取れます。昨日の1分足を見てみましょう。

まず、ユーロ円です。

ロンドン時間に、短期上昇トレンドが出ました。
逆張りの場合、「長いローソク足」が出ると、反転する確率は高いです。Aでは、1分で30pipsもあるローソク足です。経済指標やヘッドラインニュースではなく、テクニカルで動いた場合は、反転して押し目をつけてさらに上昇していく。という流れです。押し目をつけるときに、反落します。この反落するとき、長いローソク足が目安になります。じりじり動き、長いローソク足がでたら一時的に反転する。ということです。

しかし、長いローソク足が出ても、反転しないこともあります。
アジアタイムのオージー円を見てください。

長いローソク足が出た箇所が、1から7です。
逆張りロングをしたら、前半はことごとく負け、後半は勝てるでしょうか。トレンドの出始めで損をしないことの重要さがわかります。1・2・3あたりで損すると、そのあとの4567に影響があるかもしれません。長いローソク足を、何pips以上とか定義するのは難しいので、「前後のローソク足と比較して」ということになります。

3は1本で20pipsあり、このトレンドで長いローソク足です。しかし、3のあとはほぼ戻り無く5まで下げています。こういうときに、順張りができれば利益が出せます。順張りをするときは、もみ合いを必ずチェックします。

もみ合いからブレイクしたときに、値幅を出すかどうかが重要です。つまり、長いローソク足になるかどうかです。逆張りは、長いローソク足が出た「後」に判断しますが、順張りは、長いローソク足が出る「前」に判断してエントリーします。視点が違いことに着目してください。

戻りをつけたときにエントリーするのか、安値ブレイクでエントリーするのかにより、もちろん着目点は違います。逆張り順張り関係なく、エントリーするために着目するポイントは違う、という認識が必要です。

スキャルピングは、ピンポイントで予測します。特に、秒スキャだと数分単位でローソク足形成を予測します。着目点によってトレード内容は大きく変わるので、分析する時は、いろいろな視点からチェックするようにしています。

ここでロングしたらどうなるか。
エントリーとイグジットはどうすればいいか。
もう少し引き付けてショートした方がいいか。
もっと下でショートした方がいいのか。

1分足は常に変動していますから、利益が出せる場面は無数にあります。その中で、どこに着目するのかをよく考えるようにしましょう。「長いローソク足」や「もみ合い」もそのうちの一つです。

短期トレンドは、毎回全く違う波動です。
特に1分足はすぐに忘れてしまうので、分析したら記録に残しておくのがおすすめです。