チャート分析 PR

ブレイクは3種類あるもの

ユーロ円が、昨日ブレイクしました。1週間前に、高値圏でのダイヤモンドフォーメーションでもみ合いを認識していたので、ブレイクは気にしていました。ブレイクで注意する点は3つです。

①押し目をつけずに強烈なトレンド発生
②押し目をつけて普通のトレンド開始
③ダマシ

昨日のユーロ円は、③のダマシでした。
1時間足を見てください。

昨日はAです。
年初来高値更新で、2年半来の高値です。とはいえ、2週間前にBのポイント(4/7)ですでに高値更新しているので、節目としては弱いでしょう。

問題は、Aでブレイクしたときに、ダマシを回避できるかどうかです。もしかしたら、押し目無く急騰していた可能性もあります。①②③どの可能性もありますから、予想するのは不可能だと考えています。どうするかというと、確率で判断するようにしています。確率とは、こうなりやすいということです。最近のユーロ円だと、「たった1回のブレイクでトレンドが開始することは珍しく、ほとんどの場合、数日間もみ合ったあと徐々に高値と安値を切りあげていく」ことが多いです。

たとえば、Bです。
高値更新した直後、急落して深押ししました。昨日のAと同じような状況ですね。1回のブレイクでトレンドが出るわけではありません。かといって安値を更新するわけでもなく、何度もダマシがあり、上下に振ってくるのが相場です。ですから、いつか訪れるブレイクを見極めるのは、極めて難しいです。日足もチェックしてみます。

高値ブレイクした箇所を見ると、上ヒゲとなって深押し、そのあと高値更新のトライをする。という流れです。上ヒゲの日にトレードしていると、「なんだダマシか」となりますが、それは当たり前のことなのでしょう。そう認識しておく方がいいです。

もしろんダマシではなく、本物の上昇トレンドかもしれませんから、どうなるかは分かりません。私も昨日はロングをして損切りとなりました。なぜロングしたかというと、損益率が計算できたからです。ダマシを予測できていればエントリーすることもありませんが、ブレイクした直後というのはその後どうなるか分かりません。

ですから、期待値は低かったので、それは反省しています。それでも利食い幅より損切り幅が小さかったのでエントリーしましたが。本命は、ブレイクした後にチャートパターンが形成され、イメージができたときです。今回は、またもとの「もみ合い」に戻ってきたので、お預けとなりました。

話はそれましたが、ブレイクする度に上昇トレンドが発生するのではなく、上ヒゲとなってダマシも形成しながら、徐々に高値を切りあげていくのが長いトレンドのパターンです。「ブレイクしたのになぜトレンドでないの?」と迷ってしまう場合、過去のブレイクとダマシの回数を分析してみるといいでしょう。「ブレイク=強烈なトレンド」というのは、ほとんど無いです。もちろんたまにありますが、そこだけ相場が急変しますから、そこだけ、部分的な記憶が残ります。何ともなかったダマシの部分は忘れてしまうので、私も注意しています。