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トルコリラの膠着

普段はテクニカルでトレードしますが、あくまでも、メジャー通貨ペアの値動きが前提です。ドル、ユーロ、ポンド、豪ドル、円以外は、個人的にはあまりなじみがなく、いい思い出もありません。中でも、新興国の通貨は、テクニカルが通用しません。

トルコリラ/円は、長らく下落していますが、12月にトルコ中銀が介入し、トルコリラ安はいったん落ち着いています。日足を見てください。

介入後、Y波動になって真ん中で膠着しています。
介入後の乱高下はピタっと止まり、売り浴びせがありません。介入後は、ヘッジファンドや投機筋が、さらに売り浴びせる印象がありますが、ないようです。これは、個人的にステルス介入をしているのではないか? と考えてしまいます。トルコ外貨準備高まで調べたわけではありませんが、ここまで膠着していると、不思議です。

ドル/トルコリラの日足も同じで、膠着しています。

ステルス介入していたとしても、外貨準備高は限界があり、いずれ介入はできなくなります。そのタイミングで、また売られるのでしょうか。ロイターによると、2021年12月17日~2022年1月14日まで準備高が減っているとのことです。あと数ヶ月もすれば、介入の有無はわかるでしょう。

スワップ目的で少額のトルコリラ/円を持っていますが、テクニカルが通用しない通貨ペアは、投機そのものです。面白い反面、ほんとうにリスキーです。自分が得意とする土俵以外で勝負すると、FXとはいえ、ことごとく負けると実感します。同じFXだとしても、値動きの要因が違う通貨ペアになると、とたんに勝てません。やはり、勝てる土俵を作り、その中で淡々と戦うことが大切なのでしょう。隣の芝が青く見えたとしても、決して踏み込んではいけませんね。