ユーロ円含め、クロス円は高値圏で先週クローズしています。ギャップダウンもなかったので、高値圏スタートです。高値圏で注意することは、ブレイクしてさらに「トレンド回帰するとき」と「レンジのとき」の見極めです。順張りをする場合、高値更新するとポジションを持ちたくなりますが、半分以上はダマシに終わります。トレンドが発生するのは、一瞬です。
現在のユーロ円を見てみましょう。
日足です。
移動平均線が3本ともパーフェクトオーダーですね。日足でこんなに綺麗なパーフェクトオーダーは珍しいです。その渦中にいます。この上昇トレンドが終わる時、何か大きなファンダメンタルの変化があるのでしょうか。未来は本当に分かりません。
さて、15分足をチェックしてみます。
金曜日は、アジア→ロンドン→ニューヨークと高値をつけました。しかし、そのままブレイクすることはなく、反落しています。また、安値も同じです。ロンドン→ニューヨークと当日安値を更新しましたが、反発して結局レンジで終了しました。
このように、当日高値安値のように狭い範囲でブレイクを意識してしまうと、ほとんどがダマシになります。たとえば、16時頃アジア時間の高値をブレイクし、当日高値更新すると、そのまま上昇トレンド回帰すると考えてロングしてしまいます。しかし、反落して高値掴みになってしまうのです。当日の高値や安値を更新しても、くるっと反転してレンジに収まるパターンが多いということです。
私も、トレンドフォローの目線だと高値掴みをすることがあります。レンジに収まるパターンは注意していますが、乗り遅れたくないという気持ちが出てポジションを持ちたくなると、ブレイクの期待だけでエントリーしてしまいます。これは負けパターンなので、トレンドが継続している現在も気を付けなければなりません。ブレイクしてジャンピングキャッチするのではなく、「押し目を待つ」という基本ができれば問題ないかと思います。
「自分の型」と言えるでしょうか、原則を作っておけば、そこから逸脱したのかは分かります。ブレイクかレンジに収まるかは、実際どうなるか分かりません。しかし、自分なりの型が無いと、エントリーか見送るかの判断の基礎が無いので、一貫性のあるトレードができません。
型を作るには、知識が必要になります。当日の高値安値はブレイクしてもダマシが多いという認識があれば、無茶なトレードは減ると思います。小さな知識の組み合わせは、意外と大切です。