トレンドが出ると、小さな「押し目」や「戻り」が発生します。トレンドとは言え、一方向へ進むことなく、揺り戻しが必ずあるからです。トレンドフォローをしても、この揺り戻し(=押し目、戻り)で振り回されることがよくあります。勝敗を分けるのは、この揺り戻しに振り回されないこと、です。
小さいな揺り戻しなので、数時間で発生します。
今日発生した、小さな揺り戻しを見てみましょう。
まず、今日の14:30~18:30の4時間で発生したポンド円です。
FOMCが終わってから、250pipsほど急落している通貨ペアです。短期下降トレンドの中にも、小さな上昇があり短期的な全戻しがあります。数時間かけて下げた値幅を同じ値幅だけ全戻しします。Aのとき、下降トレンドが終わったと判断してしまうと、目線が合わなくなります。ですから、全戻ししたネックラインのAが、とても重要な価格帯になるでしょう。
全戻しと言っても、どこまで戻せば全戻しなのか、定義は難しいです。ピッタリ反転する価格帯を見つけるのは無理でしょうから、Aのようにはみ出す想定も必要です。
ユーロ円を見てみましょう。
ポンド円と同じ時間帯に、全戻ししました。
ユーロ円は、ネックラインにタッチせずに反落していきました。「Aのあたり」というアバウトにネックラインを認識しておかないと、惑わされます。
ユーロオージーも見てみましょう。
これは、行って来いになったとき、ピッタリとネックラインで反発しています。
最後に、ポンドオージーを見てください。
行って来いとなり、ネックラインで反発することなく下抜け、それから上昇しています。
このように、小さな行って来いや全戻しがあったとき、トレンドが終わったと勘違いしないようにしたいです。上げたのに急にさげてきたら、確かに急変するのではないかと身構えてしまいます。また、ネックラインを抜けたり抜けなかったりと、その時によって反応が異なります。ですから、ネックライン付近では、よく観察しなければなりません。
今日はBOJも終わり、この時間でもボラティリティ高いです。そうすると、来週も短期トレンドがいくつも発生すると思います。揺り戻しで目線が逆にならないことと、小さな行って来い、全戻しがあったときの反応する価格帯(=ネックライン)をアバウトに見ることも必要です。ネックラインは、もみ合いです。もみ合いの形は様々ですから、それを前提に監視していくつもりです。