チャート分析 PR

アウトラインを活用する

トレンドラインは、トレンドが発生しているときに引くラインとして有効です。相場の流れが変わった時は、ラインを引く起点を変えてみるのも一つの方法です。たとえば、トレンドラインから見てローソク足の反対側にあるアウトラインから引くなどです。

オージー円で見てみましょう。
下記は日足です。

一昨日、年初来高値を更新しましたが、その日のうちに行ってこいで、日足レベルで上ヒゲでした。トレンドラインが引けますから、安値を切り下げたわけではないので上昇トレンド中ではあります。ただ、水平であるネックラインを上抜け後、行ってこいになった場合は、そのブレイクはダマシになります。

下記は1時間足です。
ネックラインより上にあるローソク足が、日足で上ヒゲになっている部分です。このときどこからラインを引けばいいでしょうか。今日の14時時点のチャートです。ローソク足は移動平均線に挟まれていますから、もみ合いゾーンにあります。

ABが際立った安値ですから、ABを結べばトレンドラインが引けそうです。

今回はトレンドラインではなく、アウトラインから引いてみます。上値ブレイクを失敗して下落が意識されるからです。下記チャートのように、高値側の起点にピッタリ合わせ、ラインを引きます(①)。そうすると、同じ角度で安値に合わせればトレンドラインです(②)。

フィボナッチチャネルを使えば、③が自動的に引けます。①②間の値幅と、②③間の値幅は同じなので、②のトレンドラインを下にブレイクした時、下値の目安になります。

ローソク足の高値と安値のどちらを起点にするかは、そのときのチャートで決めればいいでしょう。トレンドラインから引く場合、アウトラインから引く場合の、どちらもできるようになってください。上記のラインを引くのに、20秒あればできます。そこから、時間軸を下位足に切り替え、細かいラインやストップオーダーなどをチェックし、「値が動くならココから」「値が止まるならココから」というポイントをみつけていくのがトレードです。そうすれば、昨日のように、まず1本のローソク足がイメージできるようになります。この1本のイメージができるかが重要です