チャート分析 PR

ドルストレート・クロス円以外

昨日は、多通貨ペアをトレードするコツを書きました。チャートの形を一言で認識することです。そして、通貨ペアを選択する際、ドルストレートとクロス円以外のメジャー通貨ペア以外も、一つはチャレンジするといいかもしれません。下記のドルストレートとクロス円は馴染み深いです。

ドルストレート:豪ドル/米ドル、ポンド/米ドル、米ドル/円、ユーロ/米ドルなど
クロス円:豪ドル/円、ポンド/円、ユーロ/円など

実際、これらの7通貨ペアは相関性が高いので、似たような動きをします(似たような動きでも、相場の節目は異なるのでエントリータイミングは異なります)。上記とは違う通貨ペアを選ぶということです。たとえば、スイスフランやトルコリラ、カナダドルでもいいでしょう。ドルストレートとクロス円以外なので、ドルと円が絡まない通貨ペアです。私は、以下の3つをトレードします。

①ユーロ/豪ドル
②ポンド/豪ドル
③ポンド/ニュージーランドドル

ドルストレートやクロス円と違う動きをするので、トレードチャンスが重ならないことが多いです。また、この3通貨ペアは、ボラティリティがとにかく高いです。ドル円のボラティリティが無い時、ユーロオージーで強烈なトレンドが発生している、等です。ポンドクロスは常時ボラティリティ高いですが。

ボラティリティが高い通貨ペアは、トレンドがレンジがはっきりしているので、ポジションがとりやすいのです。たとえば、ユーロ/豪ドルの1時間足(下図)を見てください。

ひとたびトレンドが発生すると、ぐんぐん進みます。逆に、もみ合うときは高値や安値が明確にでき、レンジ幅が分かりやすいです。もちろん上図のように、レンジとはいえボックスではなく安値をじりじり切りあげるなど、難しいチャートもあります。ポジションが取りやすいとは、利は伸ばしやすく損切りは早くできるという意味です。

つまり、損益率が良いトレードがしやすいです。反転するときは、有無も言わさずすぐに反転するので、損切りしやすい(諦めがつきやすい)です。利が乗る時は、数時間で50pips~100pipsとかいきます。次の市場までまたがずに済むので(ロンドンからニューヨークなど)、一時的に含み益が減る場面も少ないです。

とはいえ、スプレッドは広くて損切り幅も大きいので、期待値が高いトレードをしないと資金が減る速度も速いです。それは、損益率とトレード回数によるのでどの通貨ペアも同じ考え方です。

いろいろな通貨ペアをトレード対象とし、比較してそれぞれの通貨ペアの特徴をつかむことが大切です。特徴があればメリットとデメリットはありますから、メリットがあらわになったときだけトレードすればいいでしょう。そうすれば、お金を増やせる機会が増えます。トレード対象の通貨ペアが多いほど、メリットを享受する回数が増えるということです。

ただし、私の場合、「通貨ペアを増やす=トレード回数が増える」にはなりませんでした。昔はユーロドルとユーロ円しかトレードしない時期もありました。それから10通貨ペアに増やしても、回数が何倍に増えることはありません。逆に、回数は変わらず、「無駄なトレード」が減り、さらに「期待値の高いポイント」だけでトレードする癖がついたのかもしれません。