チャート分析 PR

通貨ペア毎に一言で認識

トレードを開始するときは、チャート分析して環境を把握し、ロングとショートどちらを優先的にエントリーするか、決めていきます。その日の目線ですね。

ユーロ円を見てみましょう。
まず15分足です。

16:30時点のチャートですが、4日分の値動きを見ても方向性がつかめません。期待値の高いトレードをするには、何かしらの短期的な規則性を見つける必要があります。上げ下げを繰り返していますが、規則性は分かりません。これを見てトレードしようと思っても、相場勘(相場観)になります。そこで、上位足の日足をチェックしてみます。

ローソク足だけでなく、移動平均線を見ることが大切です。3本の移動平均線はパーフェクトオーダーですね。上昇トレンドの真っ最中だと分かります。その上で、現在はAの高値圏でもみ合っています。130.70円にストップロスがありますから、ここがレジスタンスラインです。

天井圏や底値圏では、「上下に激しくもみ合う」のが基本ですから、さきほどチェックした15分足で上下に振っている理由が分かりました。上下に揺さぶられる箇所では、私の場合はロングもショートもうまくいかず、損切りになるケースが多いです。苦手な場面なので保守的な姿勢になります。レンジプレーが得意な方はトレードしてください。ただ、レンジ幅の上限と下限を見つけるのは難しい相場もあります。

たとえば、1時間足でチェックすると、ダイヤモンドが出ています。

ダイヤモンドはチャートパターンの一つですが、後付けで分かるものです。普通は形成されないイメージですが、高値圏や安値圏でできることがあり、動きたいけど動けない「売りと買いの板挟み状態」の時にできます。高値圏は上下に激しくもみ合うという基本が分かります。逆に、ダイヤモンドの先端をどちらかにブレイクすれば、新たな短期トレンドが発生するでしょうから、その時はトレードしたいと思います。

15分足だけ見ても状況は分かりませんが、日足や1時間足をチェックすれば、すぐに環境は把握できます。数分でできますから、「マルチタイムフレーム」は常に意識してトレードしてみてください。

ユーロ円は「ダイヤモンド先端付近」、ポンド円は「ダブルトップ形成中」、オージー米ドルは「ヘッド&ショルダーズの右肩下げ途中」など、通貨ペアごとに一言で状況を決めておくと、ポイントを絞ってその日のトレードができます。私は10通貨ペアを監視していますが、このように形で認識しているので、多通貨ペアのトレードが可能だと思います。全通貨ペアの1分足~日足まで頭に入れようとすると、脳が疲弊します。今日トレードして利益が出ればいいわけですから、「この通貨ペアは〇〇」とすれば、どの通貨ペアがトレードしやすそうか分かるものです。

疲れないトレードをするために、通貨ペアを一言で認識しておくのもおすすめです。