2週間前にギャップアップしたドル円は、5日間上昇したあと、先週5日間下落しています。15分足で見ると下記ですが、いったんもみ合いに入りそうなチャートです。もみ合いの時に見るのは、200EMAとローソク足の「値幅」です。レンジになるときの値幅の目安にしています。

下降トレンドが200EMAまで戻した時、チャートのようにAの値幅が取れます。次に上昇した時は、Aと同じ値幅だけ上側に出るのが基本です(A=B)。そうすると、上昇した時に上側の目安になります。Aは約120pipsありますから、今週上げたら、120pips程度は上昇しても、レンジ内の値幅ということになります。
このように、200EMAと高値・安値の値幅が、反対側への値幅の目安になります。それまで斜めに進んでいた200EMAが、まっすぐになるのが前提です。先週のクローズ時点で200EMAまで戻したので200EMAがまっすぐになっています。
また、斜めの値幅の取り方もあります(下記チャート)。200EMAがまっすぐな所に沿ってチャネルラインを引きます。そうすると、上側の目安が自然に出てきます。

では、先々週のドル円で、上昇が一服した時のチャートで見てみます(下記チャート)。値幅を取ったABCは、先々週の金曜日です。200EMAがまっすぐになった時、AB間で値幅が取れます。それを、BC間に移動するだけです。もみ合い幅の下限がCと想定し、それより下へ行けば上昇トレンド終わりの準備ができます。

斜めに値幅を取ると、次のようになります。Cが先々週のニューヨーククローズです。

このように、トレンドが数日間続いた場合に、15分足でトレンド後のレンジ幅を出すことができます。だからといってトレードに直結するわけではありませんが、レンジ幅がわかっているだけでも、その後の準備ができますし、無駄なトレードを減らすことができます。ローソク足と移動平均線の位置関係は、チャート分析の基本です。